辛酸なめ子の「男誌Walker(男誌ウォーカー)」

男の雑誌選びには哲学がある。
生き方、人相、ファッション、性癖――
愛読雑誌はその男を映す鏡ともいえる。
巷にあふれる雑誌から気になる一冊を選び、読者に拝謁。
そこから見えてくる男子の生態とは…!?

毎月15日前後に更新!

20完熟ものがたり

雑誌データ

完熟ものがたり

創刊
2011年9月 /
出版元
茜新社 /
隔月刊誌(隔月6日発売) /
定価
473円 /
公称発行部数
3万5千部 /
読者層
40代、50代の熟女との性愛をテーマにした官能漫画好きの人

男性誌といえば、やはり外せないのがエロ系です。健康な男子は誰もが通る道......その中でも、人気が定着した熟女雑誌の読者に迫ります。

『完熟ものがたり』カバー

熟女はほうれい線だけでは表現できない......目利き読者の鋭い指摘

コンビニの成人向け雑誌の一角でうごめく女の業。その中に、「人妻」「熟女」といった単語がチラ見えすると、ひそかに熟女好きの男子は多いのかもしれない、と希望の光を感じます。今回は、熟女好き友達も周りに多いという、熟女漫画誌『完熟ものがたり』読者のGさんにお話を伺いました。

「もともと笠間しろう先生の漫画が好きだったんです。中二の時に出会った『SMマニア』の連載に衝撃を受けました。SM緊縛画家としては大御所です。『完熟ものがたり』でも漫画を描いていて、熟女の肉体のくずれの表現がうまいんです。とくにお尻の描き方が、年取ってしっとりした感じが出ています」
そう言われて、読み切り漫画「淫獣おしめり熟母子」を拝見すると、薄墨で陰影を付けていて、下腹部のポッコリ感、お尻の肉のたぷっとした感じがリアルに描かれていて、女としては痛切な気持ちになります。圧倒的な笠間先生の筆力に比べると、他の漫画家さんの描く熟女は美化しすぎているような......。

「漫画家さんは基本、女性のきれいな体のラインしか描けないんです。体型を太らせたり、醜くする作業には慣れていない。それに、ほうれい線さえ描けば年食って見えると思っている。ほうれい線に逃げるのは一番安易です。本当にマニアでうまい人は、体のアウトラインで熟女を表現できますね。お尻が四角かったり、脚が短かったり、太腿の間に隙間がなかったり、乳首が大きかったり......」
不肖私もつい熟女を描く時は、ほうれい線の2本の線で済ませていたので、耳が痛いです。そして男性の観察眼には畏れ入るばかりですが、たしかに女性のゆるんだ体のラインからは熟女感がにじみ出ます。漫画なので、体はポッチャリでも美人だったりしますが......。

「男の好みは単純で、顔は結局美人がいいんです。美人がいい感じに年食ってるのがいいです。ただ20年前の熟女好きはもっとマニアックで、汚ければ汚いほど良かった。それこそ匂ってくるような......。今は美熟女が人気ですね」
ちなみに『完熟ものがたり』にはグラビアページもあるのですが、「腰振り愛玩セレブ妻 麗奈38歳」「貧乳熟尻でセールスする四十路妻 かすみ40歳」など、目鼻立ちがはっきりした美熟女が登場しています。
「ただ、これはメイクや衣装やライティングが古いので20年くらい前の写真の使い回しかもしれませんね。写真では40代ですが、今は60代になっているのでは......」と、衝撃の事実が。
「そう思うと、カラーグラビアもまた違った味わい方がありますね」
20年ものとは、熟女度がさらに増しているんですね。ヴィンテージワインのように芳醇に......。

ところで、ここ最近の美魔女ブームは熟女好きにとっては喜ばしいことなのでしょうか?
「いいんじゃないんでしょうか。化粧を落としたり脱いだら、タルンってなるんでしょ。それがたまらないんじゃない。えっ!? 昼は美人だったのに! っていうギャップがある」
マニアにとっては、女を捨てて所帯染みて油断しているところがそそるようです。
「やっぱり朽ち果てる前のうまみじゃないですか」
漫画を見ると、ぽっちゃり系の熟女ばかり登場していて、包容力を体現しています。やはり年を取ってガリガリだと貧相な感じになってしまうのでしょうか。
「痩せているより太ってたほうが安心感がありますね。小さいのに引力のなすがままに胸が垂れてたりすると、かわいそうになっちゃいます。女性はすぐ痩せたがりますけど、絶対Beforeのほうがいい。逆効果ですよ」

ぽっちゃり好きでデブ専でもあるというGさん。
「たまに行く鴬谷のデブ専の風俗店でいつも指名する子は115キロです。もともとお尻好きで、ブラジル人みたいな丸いお尻が好みだったんですが、おっぱいも大きいほうがいろいろ楽しいですね。それに太っている子は性格のいい子が多いですよ」
あまりにも太っていると肉をかきわけて行為をするのが大変そうですが、Gさんによると意外に脚は開きやすい、とのこと。
「太ってる子は脚を閉じているのが辛いらしいんです。なので座っている時も開いている状態なので、何の問題もありません」
熟女も太っていたほうが、肌が衰えにくいなどの利点があるそうです。
「パンパンに太っているほうが、年食っても肌にハリがあります。痩せているとたるんでしわになるだけ......。年取ったら肉を付けたほうがいいですよ!  唐揚げとか、お米を食べて」

熟女雑誌読者の言葉から、男と女の間の深い河、女性の美意識と男性のリビドーの間のギャップが明らかになりました。熟女漫画誌を開けば、そこはぽっちゃり系のパラダイス......。痩せることが美だと思い込んでいましたが、人生の後半では逆転するようです。下腹部のポッコリやセルライトを許容する覚悟ができました。

読者紹介

イラスト

Gさん 48歳

読者歴
約3年
職業
ライター
年収
非公開
趣味
落語が好き
家族構成
独身
他に読む雑誌
『人妻熟女ざかり』
好きなタイプ
爆乳(Hカップ以上)
リスペクトする人
とくになし
野望
生涯現役を貫きたい
『完熟ものがたり』の好きなページ
笠間しろう先生の漫画
『完熟ものがたり』の良い点
ページが多い。作品数が多い。安い
『完熟ものがたり』の改善してほしい点
もっと濃い絵柄の作家を使ってほしい
今月の一言
色っぽさを追求するんだったら短命でもしかたない。長生きするならSEXをあきらめるしかない