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World Heritage

フランス モン・サン=ミシェル Mont-Saint-Michel and its Bay, FRANCE

モンサンミッシェルⅠ.jpg
◆モン・サン=ミシェル◆

モンサンミッシェル、フランス西海岸、サン・マロ湾上に浮かぶ小島に作られた修道院。
大天使ミカエルの啓示で教会が建てられ、建設後陸と切り離したと言われる。
1979年、「モンサンミシェルとその湾」としてユネスコ世界遺産に登録された。


ここは私がどうしても行きたい!撮影したい場所のひとつでした。

当日は成田からシャルルドゴール空港到着後、レンタカーに乗り換えて移動というハードなスケジュール。
フライト時間約13時間という長旅・・・じっと座っている辛さを味わった。(映画を3本鑑賞)

現地からレンタカーで移動中、車のタイヤがバーストというアクシデントもあったが、
シャルルドゴール空港から6時間かけて無事モン・サン=ミシェル対岸のホテルに到着。
ここでの朝食は日本を発つ前から食べようと決めていた名物のオムレツ。


さて、このモン・サン=ミシェルだが、対岸との間に道路が作られた事で、海の潮の流れが変わり、
100年間で2mもの砂が堆積してしまったそうです。

人間の我によって変えられてしまった風景・・・少し悲しいですね。

しかし、かつての姿を取り戻すべく2009年には対岸と地続きの道路が取り壊され、2010年に新たに橋が架けられるということです。
100年後、この写真を撮るために三脚を立てたその場所は、きっと消え去っているのでしょうね。



撮影に持って行った機材は、4×5、6×7、6×6、645、Panorama 6×12、Leica M6に、35mm一眼レフと数十本のレンズ、
それにフィルム、三脚etc...
これはかなりの重量、、、何時ものことだが、アシスタントには感謝しています。



◇行雲流水◇流れに逆らわない、時に任せるスタイルの撮影が大切というのがモットーの私。
しかし、狙う瞬間は逃さない。



この作品ですが、自分の中では今回、どうしてもパノラマカメラ(6×12)で仕上げたかった。
時代感覚を錯誤させ、後は、観る人の想像力に任せるセピアトーンに仕上げた。

神はどこに現れるのか?
自分は何を感じたいのか?
その答えの一つがモン・サン=ミシェルにあるのでは、と思います。
神が現れるのは人々の神を欲する思いがあり、神を必要とする社会的背景があるからではないでしょうか。
ファインダーを通し感じたのは「彼方」。
霧雨が雨以外の音を消し去り、静けさを演出していた。静寂の遥か彼方に確かに存在する。
仕上がりを見ても「静寂」の向こう側にあるものを確かに捉えた感触を感じていただけるのではないでしょうか。


左側の空、遠くで雨が降っているのが判りますか?パノラマカメラで撮影する事によって、自然の織り成す演出が加わる事に。
仕上げの行程ですが、これはネガフィルムをスキャニングして画像処理をしています。
筆の代わりにマウスを握るアーティスト?といった感じでしょうか?


余談ですが、モン・サン=ミシェルが建てられた頃、日本では昨年私が向かい合った奈良薬師寺が建てられました。
モン・サン=ミシェルで人々が彼方に求めたものが、薬師寺でも感じることができます。

薬師寺につきましては後日機会を見て紹介します。



次回の撮影は、かつての姿を取り戻したモン・サン=ミシェルの姿を空撮をしてみたい!


感謝!!!

山内順仁

Mont-Saint-Michel and its Bay

france.gifFrance
Date of Inscription: 1979
Minor modification inscribed year: 2007
Criteria: (i)(iii)(vi)
Property : 6558.0000 ha
Buffer zone: 57589.0000 ha
Department of Manche, Region of Basse-Normandie
N48 38 8.016 W1 30 38.016
Ref: 80bis 



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2009.11.16|00:08|World Heritage

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