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DESIGN FUTURE

SWdesign|Design Future 038 | クルマが日本の「元気」になるために

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勇姿J−SPORTS。日本のクルマはこれからですよ。クルマが日本の「元気」になる。(左下)New Honda NSX。3年以内にこのクルマをベースに生産予定とのこと。デザインの奥深い進展を期待します。(右上)Made in Japan! Nissan GT-R。(右下)今回のデトロイトモーターショーにて最優秀コンセプトカーとなったハイブリッドスポーツコンセプト・レクサスLF-LC。顔のデザインはともかく、このプロポーションなかなか魅力的です。料理したくなりました。

SWdesign|Design Future 038 | クルマが日本の「元気」になるために

現在開催中のデトロイトモーターショーにて、ホンダ NSXが発表されました。2代目となるこのNSXの誕生はホンダモータースポーツ魂を再度世にアピールし、日本自動車業界に新たな息吹を吹き込むものです。ホンダNSXは日産GT-R同様日本の大切なクルマであると思います。ショー会場で社長自ら行ったプレゼンテーションは、とても誇らしげに感じられました。

近年、日本の自動車は、ファミリー思考の強い市場の要求によりミニバンが主流となり、ビジネス的にはそれなりの成果をあげているかもしれませんが、「品格あるたたずまい」や「魂(スピリット)」が感じられるクルマがすっかり少なくなってしまいました。
本来クルマに求められるものとは、所有者の個人的な満足だけではなく、それが公道を走る以上、街や社会のシルエットをつくりあげるものとして捉えられるべきだと思います。 クルマに込められる魂(スピリット)は、社会や暮らしの元気の元になりうるということなのです。 今の時代に、ビジネスとして採算の悪いスポーツカーを出すことは、大きなリスクです。しかしそのリスクを越えたところに本当のリスペクトがやってくる。このリスペクトこそがこれからの時代、最も必要なビジネスファクターであり文化的ファクターであると思うのです。

アウディ時代、私はその「リスクを超えてリスペクトを生む」瞬間を目の当たりにしました。当時の社長Dr.ウィンターコン(現VWグループ会長)は、暗礁に乗りかけていたAudi R8プロジェクトの多くの関係者の集まる会合で、次のようなコメントをしました。
「R8は、長きに渡るアウディの歴史の中の夢です。それはアウディをささえて来た多くの人間の英知の結集です。すべての責任を私が取ります。我々の理想をこのクルマに託しましょう。」
素晴らしく感動したことを覚えています。この言葉によって、プロジェクトメンバーのボルテージは急上昇したように思えました。皆が社長の勇気にリスクペクトを抱いたのです。完成したAudi R8は、それまでフェラーリ、ポリシェがつくりあげて来たスポーツカーとは全く違った感覚のクルマとなり、全世界でビジネス的にもブランド進展にも大きな成功を収めたのです。

「クルマつくりの魂(スピリット)を忘れてはならない。」

このことはスポーツカーに限ったことではありません。日本のクルマつくりには、すでに過去の先輩達が築き上げた素晴らしいヘリテージがあるのです。そのスピリットを継承し、深めること。それは近年急成長し大きくなろうとしている韓国車や中国車にはまだできないことです。
日本のクルマの未来、それは新たなクルマ文化の創出そしてものつくりに対するリスペクトの創造です。その場しのぎのビジネスではなく、クルマはもっとこころの中に入って行かなければいけない。これから頑張ろうとする日本の「元気」にならなければいけない。
私は、そんなクルマつくりをこころがけたいと思っています。
2012.01.15|16:22|DESIGN FUTURE

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