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Sometime Atlas

第六章 『愛犬と旅する幸せ』 07

-ワンコのクルマ嫌い、クルマ酔い克服法-②

 

 

クルマ酔いはしかし、もっとやっかいです。わが家が一時預かりしたゴールデンレトリーバーのレモンはどう運転しようと、短距離であろうとクルマ酔いしたんですが、その原因がそのときの病気によるものなのか、もって生まれたクルマの振動や傾き、加減速Gをとらえる三半規管の異常によるものかは今では知るよしもありません。


 

ただ、人間がそうであるように、ちょっとした訓練によって改善する可能性はあります。かつてわが家で数カ月預かったビーグルはゲロ助とでも呼びたくなるほど、クルマに乗ると早速、ゲーゲー吐いてしまいます。そこで、せっかく自動車評論家のいる、ドライブ好き家族のいる家に縁あってやって来たのだから、ちょっと訓練してみましょう、ということになった。

 


なにをしたかと言えば、まずは後席に厚めのクッションを敷いて視界をよくしてあげて、窓からの景色がよく見えるようにした。人間のクルマ酔いも、遠くの景色を見るようにすると酔わなくなる・・・って言いますからね。

 

 

その厚めのクッション、実は家の中でその子に与えていた"ベッド"なんです。だから自分のニオイが付いている。それが安心材料にもなるんです。お気に入りのオモチャをそばに置いてあげたりもしました。

 

 

ほら、子供って最初、チャイルドシートを嫌がりますよね。なんだか拘束され、自由を奪われるみたいで。でも、クルマに使う前に、家の中で座らせ慣れさせて、自分の居場所、専用席だと思わせると、クルマで使ったとき、あれれ、すんなり座ってくれる。それと同じようなもんです。

 

  


maria_mybed.JPG

マリアも最初のころ、宿に泊まるとき、自分のニオイがしみついたマイベッドが欠かせませんでした。これがないと落ち着かない。寝ない。今はそんなことないですけどね。どこでもいつでもグーグー寝てる。

 で、このワゴンの荷室の床に敷くのにもちょうどいいサイズのマイベッド (マリアの下) とマイクッション (左) 持参。現在でもフローリングの部屋の場合は持っていきますけど。ただ、宿の部屋に持っていく荷物が増えます、増えます~。

 

 

 

で、最初、クルマに乗せるのは食後数時間後、排せつを済ませてから(これは車酔いしないナナやマリアでもそうしてます)。そして走る距離はそれこそ数分。スムーズな運転、スマートドライバーを心がけつつ、家の周り一周って感じです。それを日々繰り返し、徐々に慣れさせていったのです。

 

 

たとえクルマ酔いして吐いたりしても、決してあたふたしちゃいけません。周りが神経質になればなるほど、犬も敏感になってさら酔いやすくなっちゃいます。となりにいてあげて、いつ吐かれてもいいようにペットシーツ&それを入れるビニール袋を用意しておくといいです(車内で臭いますから)。

 

 


第二段階としては、例の「クルマに乗ると楽しいところに連れて行ってもらえる」作戦です。わが家は幸いなことに近所に犬がたくさん集まる公園や無料のドッグランがあるので、とにかくそこへ(クルマで5分ほど)。そしてそこで目いっぱい遊ばせたのです。すると1カ月もたたないうちに、クルマの前に連れて行くと「乗せろ乗せろ」とせがみ、ピョンピョンはねるようにまでなったんです。もちろん酔わない。吐かない。乗り心地がフラットな(前後左右の傾きが少ない)クルマ、さらに言えばプリウスなどハイブリッドカーのEVモード(エンジンがかかっていない強制電気自動車状態)、アイミーブやリーフなどの電気自動車なら、エンジンによる振動がないですから、さらにクルマ酔い対策効果絶大かも知れません。

 

 

 

choco&mao1.JPGナナ、マリアのお友達のセレブ犬、チョコ&マオちゃん。最近、お父さんがハイブリッドカーに買い換え。「ドライブがより快適になったワン」って言ってます。このクルマは違いますけど。

  

 

酔いどめの薬を飲ますなんて、その後でいい。最終手段です。いろいろ試してどうしてもダメなら酔いどめの薬を飲ませ、それで楽しく快適なドライブが一度でもできれば、クルマに酔わなくなったという自信がつき、クルマに乗るってみんなといっしょで景色もよくて楽しいんだ、楽しいところに行けるんだ・・・って刷り込まれる可能性大です。そうすると酔いにくくなる。人間と同じです (取材したところ、クルマ酔いの原因はまだ医学、薬学界でも解明されていないらしい)。

 

 

 

maria_cottage&lake.JPGこんな絶景の場所までドライブして、家族といっしょに自由にのびのびと過ごす。ドライブっていいもんです。思わず、口角があがっちゃってるマリア。でも、クルマがないと来られません。

ここは福島のレジーナの森 いぬのきもちコテージの専用庭から出たところ。宿の情報は「わんわんミシュラン」を見てね。

 

 

次回からの第七章では、ご存じ (のはずの) 「わんわんミシュラン」の裏側に迫ります・・・・・

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