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Sometime Atlas

第七章 『わんわんミシュラン裏話』 06

「本当にいい宿は、また訪れたいと思わせてくれるところ」 

 

 

ところで、わんわんミシュランを見ていると、ボクとトッチーの2人+マリアで訪れているはずなのに、タイプの違う部屋のリポートや写真があり、夕食の写真に3種類以上のメーン料理が紹介されていることがあります。ボクが読者なら、すかさず、これはあやしい。もしかしたら、タイアップや取材申し込みで、いろいろな部屋の写真を撮らせてもらい、特別にいろいろな料理を出してもらっているのだ!と勘繰りたくなりますよね。

 

 

 

giardino_dinner_main3.jpgある日のディナー。3つのプレートはすべてオプション。4人で食事していれば、こんな頼みかたもできる。トッチーはちょっとずついただいて評価します。うらやましい・・・・・・。 

 

 

 

が、ご安心を。わんわんミシュランの愛読者ならすでに気づいていると思いますけど、ほとんどの調査滞在に、友人のピート君(ラブラドール)、ケイン君(ゴールデン)一家が同行し、もう一部屋押さえているので、そうしたバリエーションの調査、撮影が可能なのです(感謝、です)。だって、たまたま泊まった部屋に問題があったり、たまたま頼んだメーン料理が口に合わなかったりしたら、ちょっと偏った評価になってしまうじゃありませんか。ねっ、ちゃんとしっかりやってるでしょ、と言いたいわけです。

 

 

ちなみにそのピート君、ケイン君一家のご主人はホテルの経営者ですから、鬼に金棒です。

 

 

maria_peat_kein.JPG

マリアの旅友のゴールデンレトリーバーのケイン君( 上 )、ラブラドールレトリーバーのピート君( 右 )。ピート君は那須の動物王国のボス犬だったんですよ。退職後はのんびり暮らしています。

 

 

 

さて、帰路のクルマの中では昨日からの印象を総括します。大切なのはディティールではありません。単純に、また訪れたい・・・そう思えるかどうか、です。よって、毎年、秋に行われるわんわんミシュラン・オブ・ザ・イヤーに輝いた宿の多くは、その後、プライベートで滞在しています。

  

 

そうして、帰って来たらすぐにデジカメで撮った膨大な写真の中からベストなものをピックアップし、編集部にデータ便で送ります。それからが大変です。長い長い原稿を書き、評価の点数を付け、乗って行ったクルマの記事を書き、編集部に送ります。大体、締め切りは翌日なのです。気がつくともう深夜。眠いぞ。

  

 

そうそう、わんわんミシュランの各詳細評価は、予約時の対応、アクセス、接客、客室、清潔度、料理、設備、お散歩(遊び)、ペット同伴エリア、ペット向けサービス、ペットフレンドリー度、値段の12項目におよび、5点満点で評価します。さらに総合評価点を10点満点で評価しています。

  

 

予約時の対応は、ネットで予約とは別に、必ず電話であれこれ質問、確認したときの電話口の対応評価です。料理の内容を聞いたり、周囲にあるペットと入れるカフェなどの情報を聞いたりします。アクセスはペットとのドライブでストレスがないか、分かりやすいか、道が極端に細かったり、分かりにくかったりしないか。

 

 

 

清潔度の判定はけっこう大変です。まず、客室のにおいの有無を瞬間的に判断しなければなりません。しばらくするとにおいに鈍感になってしまうからです。もちろん、消毒臭が強いのはダメです。無味無臭がベストで、近々、においを計測する機器を持ち込む予定です(そこまでやるか!)。そして抜け毛の有無はもちろん、ホコリ、とくにバスルーム回りのクリーンアップ度はかなり神経質にチェックします。

 

 

 

料理は料理研究家のトッチーの担当。かなり厳しいです。ボクがおいしく感じても、トッチーがダメダシすることもあるんです・・・・・。

 

 

tochee_d-cafe.JPG         食べてます。食べてます。トッチーです。 軽井沢のD-CAFEにて。宿の回りのペットと入れるスポットの調査です。

 

 

 

ペット同伴エリアとは、館内のどこまでペットを同伴できるか、です。最高点が与えられるのは、厨房(ちゅうぼう)と湯船以外のすべての場所にペットを同伴できる、外風呂でも脱衣場まで入れるようなところです。愛犬と片時も離れずにいられる、そこが大切です。あそこはダメ、ここもダメ・・・なんていう宿はペットフレンドリーじゃありません。

 

  

ところで、各項目がすべて満点(5点)ではないのに、例えば四季の蔵のように総合評価で10点満点が与えられ、それこそオブ・ザ・イヤーを受賞するような宿があります。不思議ですか?いやいや、そんなことはありません。たとえ一部の項目で満点でなくても、総合的に素晴らしい宿があるのです。10点満点の宿はボクもトッチーもマリアも(ナナも)もう一度訪れたい・・・そう強く思わせてくれるところ、犬仲間に自信を持って薦めたい宿というわけです。

 

  

さらに、オブ・ザ・イヤーに輝いた宿は、1~3年後に再度、調査を行います。最初、素晴らしく感じられても、その後、径年変化による痛みが修繕されないままで、サービスや料理の質が落ちていることもあるからです。その意味で、伊豆 河津にある「四季の蔵」は優秀です。オープンから6年目、わんわんミシュランとしては4年ぶりの調査でしたが、グレードや清潔度、サービス、料理の質が落ちるどころか、より魅力的な宿に進化し続けていたのです。

 

 

   

shikinokura_entrance.JPG6年間で2度のオブ・ザ・イヤーを受賞した「四季の蔵」のエントランス。なかなかいい雰囲気です。1回目の調査時にはなかった2軒の別邸のほか、本館敷地内に雨天用屋内ドッグランや散歩道やお庭の休憩所も設けられていました。さらに2011年には露天風呂を企画中だとか。やるなぁ。ちなみにマリアは始めての滞在でしたけど、かなり気に入った様子です。

 

 

 

そんなこんなで、ボクのライフワークとも言えるわんわんミシュランはもう7年目に突入。もうそんなになるのか。年をとるわけだ。はは。

 

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