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Sometime Atlas

第七章 『わんわんミシュラン裏話』 04

「わんわんミシュラン覆面調査の過酷な1日- その1」

 

 

ここからは時系列で説明しましょう。スタートは実は14時ごろからです。

 

 

 

14時) あえて早めに宿に着き、宿の全景、玄関、宿をバックにしたクルマの写真、マリアの写真などを"勝手に"撮影します。近所のお散歩コースもこの時点でチェック。ちなみに、高速道路のSA、PAにあるドッグラン、愛犬同伴可能なレストランのランチなどの取材はすでに終わっています。

 

 

 

nasu_sa.JPG福島のレジーナの森「いぬのきもちコテージ」の調査に向かう途中で那須高原SAに立ち寄りました。ドッグランの横の芝生のスペースでランチ。 まさしく、犬と旅する幸せ、マリアのワンダフルライフ、です。

 

 

 

15時) チェックインし、客室に案内されたら、荷物はドア内側のジャマにならない場所に置いて、ホテルスタッフがいなくなったら早速客室の撮影です。電気をすべて点灯させ、カーテンが閉まっていれば開けて、24~28ミリ広角レンズのデジカメを三脚で固定し、明るいうちに2~3方向からバシバシ。バスルーム、テラス、ペットアメニティーなども一気に撮影します。そして客室、バスルーム、トイレ、テラスなどのクリーンアップ状態、つまりペットの抜け毛、ニオイ、ホコリなども入念にチェック。マリアも最近は「今は撮影中ね」と部屋に入りたいのに、入り口でマテしてくれます。

 

 

 

 

giardino_sweetroom.JPG

中軽井沢にある「軽井沢ジャルディーノ」に1室だけある人気のスイートルーム。調査のため撮影する場合は、荷物などを持ち込まず、お部屋にまったく手をつけない状態で行います。

 

 

 

15時30分) 続いて動画撮影。マリアを先に歩かせ、マリアが案内しているように撮る、ってこれが難しい。マリアが興味のある場所と動画撮影のための動線が一致しないこともありますから。

 

 

 

15時45分) ドッグラン、トリミングルーム、ラウンジなどにマリアと出向き、マリア込みの撮影をします。人気のないレストラン全景をこっそり撮影するのもこの時間帯。ここでは三脚など立てられないので、デジカメの手ブレ防止機能、高感度撮影機能は欠かせません。最近は自身のブログであれこれ紹介する人が増えているので、宿のスタッフに見つかってもそれほど不自然ではありませんが、5~6年前はかなりけげんな顔をされましたね。ほかの宿のスパイと思われたかも知れません。

 

 

 

 

diana_dogran.JPGドッグランの撮影はマリアのお散歩、排泄も兼ねて、到着後、早めに行います。 ここは南房総にある「館山ディアナ」のドッグラン。このラウンジから見渡せるスペースのほか、向こう側の一段下がったところにもより大きいドッグランがあります。ここ、芝生の整備がよく、海が眺められ、安全で、立派なパラソルやテーブル&チェアもあって高評価ですね。

 

 

 

16時30分) 入りたい、入りたくないにかかわらず、デジカメを持って外風呂へ。まだ誰も使っていない状態で撮影します。さすがに、この時間帯に入浴している人はあまりいません。マリアはすでにマイベッドを敷いてもらって、グーグー寝ている。気楽なもんだ。まぁ、それもマリアのワンダフルライフ、ですね・・・・。

 

 

 

16時45分) 部屋に戻り、備品、設備、バスアメニティー、ペットアメニティなどの品目をすべてチェックし、何があり、何がないかをメモします。大変だぁ。忙しいぞ。洗面台の使いやすさ、テレビのサイズ、タオル類の肌触り、厚みなどまでこだわります。ホテル評論家とはそーゆーもんです。

 

 

 

ELFO_petamenity.JPG山中湖にあるコテージ風のペットと泊まれるハイエンド宿「エルフォ」の客室内に用意されたペット用アメニティ。ソファにかけるカバーまでありました。 持っていくものも少なくなりますよね。

 

 

 

17時) マリアのお散歩。ドッグランに出て、さらに宿の周りもお散歩してみます。排泄しやすい緑地帯はあるか、それって重要です。マリアは道路、アスファルトでは決して排泄しないんです。

 

 

17時45分) ちょっと休憩。宿に付いてから、ここまで一息もついてません。ひと風呂浴びることもありますが、湯上がりのビールは「マテ」。夕食後までお預けです。だって、まだまだ仕事中ですから。

 

  

18時30分~20時30分) 宿によっては夕食のスタート時間を選べたりしますが、今夜はこの時間です。滞在のハイライトと言える場面ですが、しかし仕事続行中です。まず、メニューがあれば確認し、料理名、値段を控えたりします。

 

 

 

食事がスタートしたら、ほとんどカメラマンです。一皿ずつ一脚を使いフラッシュなしで手ブレを防ぎつつ料理撮影。料理をおいしく撮影するには、デジカメ搭載のフラッシュ使用は厳禁です。まぁ、この風景はブログ時代の今ではあまり奇妙ではないと思いますが、周りのお皿などをどかしたりしてけっこう真剣に撮影しているので、よく「熱心ですね、ブログ用ですか」とかお隣のお客さん、レストランスタッフに声かけられます。ブログぐらいじゃそこまでしません!ですから、ボクの料理はちょっと冷えてしまったりします。か、悲しい。

 

 

 

sazae_awabi_hibiki.JPG  宿によっては特別注文でこんなサザエ、伊勢海老、アワビを味わえることも。しかーし、撮影に熱中してるとなくなるぞ。

どこの宿かは「わんわんミシュラン」のバックナンバーで調べてね。

 

 

 

で、そのとき、同行している料理評価担当のトッチーはなにをしているかと言えば、料理の盛りつけを見て、暖かいものが暖かく、冷たいものが冷たい状態でサーブされているか、素材はどうか、調理方法はどうか、メニュー全体の流れはどうか、サービスの仕方はどうか・・・などメモを取りながら評価。しかしひたすらおいしそうに食べている。ずるいぞ。

 

 

 

ところで、そうしたディナーの最中、マリアはどうしてるかと言えば、おとなしくテーブルの下で寝ている、わけはない。テーブルに届かんばかりに首を伸ばして、鼻の穴、全開です。でも、味のついたものはあげません。しかーし、時には あり得ないようなワンダフルな夜もあります。そう、ワンコ用ディナーの撮影のため、ワンコ用のフルコースを頼んだときです。そうなるとさらにソワソワ落ち着かない。テーブルの上で撮影していても、自分の料理だとなぜか分かる。撮影が終わり、「よし」の一声をかけると一瞬にして食べちゃいます。もっとゆっくり、味わって食べろよ・・・・・・って言いたいです。

 

 

でも、鹿児島の山奥で苦労したんだから、たまにはこれぐらいの贅沢、させてあげてもいいですよね。

 

 

 

rinka_wanko_dinner.jpg『ホテル凛香』のワンコ用コース料理。内容はボク達が食べている人間用の贅沢な食材のあまりで作られているとか。マリアは幸せものだ。腹いっぱいだ。感謝しろよ。 お値段は犬のサイズに合わせた量で2000~3700円。けっこうするなぁ。キャンペーンの特定日は無料らしい・・・・・。

 

 

 

ちなみに飲み物のメニューを凝視しているのは、注文したいからではありません。値段をメモっているのです。すぐにレストランスタッフが「ご注文は?」とやってきますが、注文は後で。

 

 

 

アルコールを注文するのは、食事がすべて終わったあと。仕事がすべて終わったあとです。レストランスタッフとしては早く後片付けをして、さっさと部屋に戻ってもらいたいところですから、嫌な客だ。でも、しょうがないんです。

 

 

champagne.JPG 愛犬といっしょにホテルのレストランで、シェフの手による豪華で美味しいフルコースディナーを味わい、スパークリングワインをフルボトルでシュワーッといただく・・・・・本当に幸せな時間です。たしかこの日は何かの記念日だったなぁ。覚えてないけど。北軽井沢「リーオ」にて。

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