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Sometime Atlas

第五章 『ワンderful LIFEとクルマの関係』 03

現在、わが家にある"愛犬専用車"は3列シートのミニバンです。ボクは某自動車専門誌で「ミニバンマイスター」なんて呼ばれているぐらいで、ミニバンにはかなり詳しかったりしますけど、その上での最善の選択、だと思ってます。

 

 

 

それはともかく、ミニバンは本来、シートが3列ある多人数乗車を可能にするクルマです。室内は余裕たっぷり。一度乗ったらもうセダンやワゴンには戻れないほどの広々感、ゆとりを感じさせてくれます・・・・・なんて当たり前のハナシですよね。

 

 

 

ここで言いたいのは、ミニバンはワゴンとともに、犬を乗せるにも最高のクルマであるということ。犬は荷室ではなく、2/3列目席部分に乗せるのが基本で、たとえば1列目席人間2人、2列目席の座席に犬、3列目席に人間2~3人、荷室に荷物・・・あるいは犬を3列目席、3列目席を畳んで拡大したワゴンのような荷室部分に乗せるとか、アレンジ自在。そして、ミニバンの中には後席用クーラーや後席用エアコン吹き出し口が付いている車種もあって、後席に乗った暑がりの犬もより快適に乗っていられるところがいい。

 

 

 

さらにスライドドア&低床車なら狭い場所でも乗り降りしやすく、2列目席がロングスライドして足元が驚くほど広いミニバンなら、1列目席に人間2人、2列目席足元に犬(車種によっては横に寝られます)、2列目席に人間2~3人、荷室に荷物なんていう、ワンderful ドライブに理想的なフォーメーションが実現するのです。

 

  

 

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ミニバンの2列目席床に座ったマリア。もちろん、人間も2人座れます。これならまるで家のリビングルームにいるような感覚でドライブが楽しめます。ただし、床にはマットを敷いてあげたい。振動が直接的に伝わりますからね。エアコンの吹き出し口は真上にあります。こうしたシートアレンジの場合、3列目席は使えなくなりますが、世界で後席がもっとも広い4座サルーンに変身したりします。 

 

 

 

大切なのは、そうした乗車フォーメーションだと、犬は家族の(乗員の)中心にいられるということ。犬が楽しく安心なだけでなく、ドライブ中の体調管理もしやすい。とくに真夏のエアコンの効いた車内は乾燥気味。脱水症状にもなりやすいんですけど、飼い主や家族のすぐそばにいれば、様子を見てすぐにお水を与えたりすることもできます。

 

 

 

そうそう、ミニバンの中にはワゴンのように使える車種もあるんです。普段は3列シートミニバンとして使って、犬を乗せるときは3列目席を床下格納して(片側だけでも可能)、大型犬でもゆったりできるほどの荷室部分からフラットなフロアを出現させたりできます。使っている感じはほとんどワゴンですね。

 

 

 

exc_nicitsu.jpgスバルの3列シートミニバン、エクシーガの最大荷室。3列目席を床下格納した4人乗りの状態です。 これならレガシイのようなワゴンとほとんど同じように使えます。大型犬2頭でもゆったりのスペース。高さ方向にも余裕があるため、クレートなどもしっかり入ります。

 

 

 

ボクは自動車評論家ですから、様々なクルマに乗るのが仕事です。その経験から、意外や意外、コンパクトカーや軽自動車でもペットフレンドリーなクルマがあることを知っています。コンパクトカーでは、後席座面が独立して前にスライドし、後席部分がお座敷のようになるクルマがあります。つまり、急ブレーキを踏んだときでも、犬がフロアに落ちる心配がない。元々、子供のおむつ換えにいいような機能なんですが、実はペットフレンドリーでもあるんです。そんな機能を持ったクルマとは、トヨタ・パッソ、ダイハツ・ブーンです。

 

 

 

nana_passo1.jpgナナが幕張のホテルで行われた新車=パッソ・ブーンの試乗会に参加したときのワンカット。後席ははこのようにシートクッションが独立して前にスライドして、床との段差のないお座敷状態になるんです。助手席を前に出したらパパも座れました。ちなみにこのときのナナの体重は40kg近く。写真は初代パッソ・ブーンですが、2010年2月に発売された2代目の現行モデルにも同様の機能がついています。

 

 

 

また、リヤドアから犬を乗せられ、片方だけ倒した後席部分を廊下にして、荷室部分まで歩いて行けるようなコンパクトカーもあります(3~4人乗車+犬)。後席を畳んだときに、フラットになったシートがものすごく低い位置にあり、荷室部分とフラットにつながるのがポイントで、そんなことができるクルマは新旧ホンダ・フィット以外にありません。

 

 

 

そして軽自動車。それもいわゆる容量系と呼ばれる、ミニミニバンのようなクルマもペットフレンドリーだったりします。スライドドアでフロア(敷居)が低く、後席の足元スペースとシートサイズがたっぷりあるダイハツ・タント、スズキ・パレット、スバル・ルクラなんかがその代表格と言っていいでしょう。

 

 

 

 

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スバル・ルクラの後席でくつろぐマリア。大型犬でもご覧の通り、シートは半分ちょっとのスペースしか占領しません (マリアは小さめですが)。左下の写真はなんと、後席フロアで横になるマリア。足元も驚くほど、広いです。これで軽自動車なんですよ!!

 

 

実はマリアをスバル・ルクラに乗せたところ、最初は「大型犬は軽自動車だと狭くて乗れないワン」なんて生意気なこと言ってましたけど、いざ後席に乗ってみると余裕の余裕。びっくらして「下手な中型セダンより広くて快適よ」なんて前言撤回。最近の軽自動車はコンパクトで小回りが効き、燃費がいいだけじゃなく、走りや乗り心地もしっかりしてますから、ちょっと離れた公園にお散歩に行くような用途には機動力もあってむしろピッタリなんです。

 

 

というわけで、今乗っているクルマが本当にペットフレンドリーか?愛犬にとって快適か?いま一度、考えてみる必要があると思います。ペットフレンドリーなクルマは愛犬だけじゃなく、実は飼い主にとっても快適なクルマなんですから (足腰が弱い人にとっても、です)。

 

 

愛犬と長年暮らしていて、わが家にいつもペットフレンドリーなクルマがあって本当によかったと、つくづく思っています。

  

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