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Sometime Atlas

第六章 『愛犬と旅する幸せ』 02

①幼年期

 

生後35日でわが家にやってきたゴールデンレトリーバーのナナは物心ついたときからクルマが大好き。予防注射のため動物病院へクルマで出掛けたりするだけで大はしゃぎ(普通、動物病院行きだと嫌がりますね)。幸いなことに、クルマ酔いなど一度もしたことがありません。

 

 


そして生涯、クルマとドライブと旅が大好きでした。家族が旅支度しているだけでソワソワ落ち着かない。玄関から駐車場へ向かうと、ナナもまた当然のようについてきます。凄いのは当時、わが家にあったワゴンであればバックドアのある車体後ろで。借り物のセダンだったりミニバンであればリヤドアの前でお座りして待っているのです。どこから乗り降りすべきか、分かったんですね。さすが、世界初!?の自動車評論犬だ。モータージャーナリスト、トラベルジャーナリストがご主人の家の犬だけのことはある。

 

 


そんなナナは生後5ヶ月ごろから警察犬訓練士が主催する「犬のしつけ教室」に通い始めました。飼い主と犬がいっしょに参加するタイプです。たくさんの飼い主、犬がいる場所ですから、しつけそのものもさることながら、社会性が身につく点に着目したのです。

 

 


無駄ぼえしない、歩くときは飼い主の左側にピタリと付き、歩調を合わせる、犬同士がすれ違ってもちょっかいを出さない、「マテ」(またはスティ)と言われたらお座りしたまま動かない、地面に落ちている食べ物があっても拾い食いしない、呼ばれたら楽しいことをしていても飼い主の元に戻る・・・そんな訓練を3年近く行ったのです(やがてそこで先生役になりました。立派だ)。そう、人間の子供に義務教育を受けさせるようなものです。とくに中大型犬は絶対だと思います。

 

 

 

nana_kunren.jpg警察犬訓練士による「犬のしつけ教室」の訓練風景。これは飼い主が離れてもマテができるかの訓練。左端のあくびをしているのがナナ。のんきだなぁ。緊張感が足りない。

 

 


実際、近所には訓練の入っていない大型犬に引っ張られて転んでけがした奥さんとか、社会性欠如で犬を見るとほえて突進する、かみ癖さえある子に育ってしまい、ひとけのない深夜じゃないとお散歩できないかわいそうなダルメシアンがいたりするんですから。

 

 


やっぱり、一人前(一犬前?)になるには訓練が必用でしょう。ボクの大好きな「プリティウーマン」というリチャード・ギア、ジュリア・ロバーツ主演の映画がありますけど、ジュリア・ロバーツ演じるビビアンが社交界デビューのため、ビバリーヒルズのブティックで洋服を買い、渋いホテルマネジャーの元でナイフ&フォークの持ちかたとかを練習したのと同じようなもんですかね・・・。違うか(大人になってわが家にやってきた社会性皆無のマリアには当てはまりますが)。

 

 


ともかく、どこでもいい子でいられる、マナーを守れる・・・そんな子に成長してから、旅デビューするべきだと思います。そのほうが犬も飼い主もストレスなく旅を満喫できるのですから。そのタイミングが多くの犬の場合、パピー(仔犬)を卒業した、1歳になってから、ということです。ナナはほんの少し、デビューが早すぎた。訓練中といってもまだ3カ月目なわけで。

 

 

 

まぁ、1歳をすぎても、初体験では何をしでかすか分からない、最初は誰でも失敗はつきものです。でも、失敗しても大目に見てあげて、懲りずに、経験を積んでいくこともまた必要なのです。

 

 

 

ちなみに、ペットと泊まれる宿の「宿利用者のマナーとルール」という項目の中に、こんな一文があります。『室内でトイレの粗相をしない「しつけ」の入ったワンちゃんだけがお泊まりできます。室内でおとなしく出来るワンちゃんがお泊まりできます。むやみに無駄ぼえするワンちゃんはお泊まりできません。』 ですよね~。

 

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