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Sometime Atlas

第三章 『犬と旅するということ』 02

かつて笑顔を表現することを知らなかったマリアがボクたちの前で、初めて、思わず口角の上がった笑顔を見せてくれたのは、マリアにとって初めてのドライブ途中に寄ったドッグランで、犬生の先輩である同じラブラドールレトリーバーのピート君と遊んだ直後でした。そう、初めてペットと泊まれる宿を体験した日のことです。

 

 

いつもとは違う、飼い主や家族とずーっといっしょにいれる時間、自由な空気、そして回りに幸せいっぱいの犬達がいることも、 マリアの心を開かせ、笑みがこぼれた理由だと思います。

 

 

犬と旅すべき理由はまだまだあります。例えば犬が社会性を身につける経験、チャンスになる、ということ。犬に社会性を学習させるには何より経験が一番です。

 

 

旅先では普段会うことのない犬や飼い主と一緒になることがありますよね。子供が保育園や幼稚園に通うのといっしよで、他人(他犬)と触れ合うことで、協調性とか我慢、マナーを学んだりできるはずです。

 

  

maria_peat_keinn.JPG

マリアのお友達のラブラドールレトリーバーのピート君 (右)、ゴールデンレトリーバーのケイン君 (上)。よくいっしょに旅行します。ここはマリアお気に入りの軽井沢「ジャルディーノ」のテラス。アフタヌーンティーができて、目の前は広ーいドッグラン。高原の風がさわやかで、とっても気持ちいい場所ワン。

 

 

初めて会った犬と仲良くしなくちゃいけないとか、みんなが静かにしているところで無駄ぼえしちゃいけないとか、知らない場所では危ないから飼い主のそばから離れちゃいけないとか、です。 犬って頭がよく、順応性にとても優れています。最初のころは見知らぬ環境にとまどいがちですが、何度かドライブし、ペットと泊まれる宿やペットと入れるカフェを訪れていくうちに、自然とマナーを身につけていくものです。

 

 

なにしろ鹿児島の山奥しか知らず、ある日突然、人間社会に降りてきて、東京に出てきた社会性ゼロ、マナーのマの字も持ち合わせていなかったマリアでさえ、ほんの少しの経験を重ねているうちに、どこに連れて行っても恥ずかしくないいいコになれるんですからね。

 


今では、ペットと泊まれる宿から帰ってきたばかりだというのに、マリアとカミサンはリビングルームでお茶しながら、「つぎはどこへ行くワンか?」「そうねー、夏だから涼しい避暑地の軽井沢なんかいいんじゃない。いいホテルやレストランがあるし、アウトレットもあるし」「じゃあ、軽井沢に似合う新しくてオシャレなマリア用の洋服とリード、首輪を買ってワン」なぁんて相談しています。そんなマリアとカミサンを見ているだけでも、財布の心配はともかく、幸せってもんです。

 

 

繰り返しますけど、愛犬が家族といっしょにいられる時間は思ったよりずっと短いのです。いま5歳のマリアならあと5~6年かも(えーっ!/マリア談)。もっと言えば、元気にドライブを楽しめて、家からクルマで何時間もかかかるペットと泊まれる宿に苦痛なく行けて、美味しい空気の中、ドッグランで思いっきり遊べる体力があるうちに、と考えるともう数年なのかも知れません。

 

 

これまで、何らかの理由で愛犬をドライブや旅に連れていくのをためらっていた飼い主もいるはずです。でもペットホテルに預けたり、お留守番させて出掛けると、心配で心配でドライブや旅を心底楽しめなかったりしますよね。それもまた、犬といっしょに旅すべき大きな理由なのです。まずは最初の一歩を踏み出す、その勇気、決断も必用ですよね。ちょっと大げさですが・・・。

 

 

というわけで、もう、迷っている時間はありません。愛犬に「長生きしてね」なぁんて言う前に、明日にでも、今週末にでも、愛犬とともにドライブに、旅に出掛けようじゃないですか!

 

 

outback_NISHITSU_maria_ririshii.JPG ちょっとおすまし気味のマリア。これからドライブに出掛けます。クルマはスバル・レガシイツーリングワゴン。荷室に敷いてあるのは専用のオールウエザーカーゴマット(現行品とは異なります)。

 

 

では、この章の最後にマリアから一言どうぞ。

 

「犬は家の中でぬくぬくしているだけが幸せじゃないの。犬は自由に走り回り、自然の中で遊ぶこと、そして飼い主や家族といっしょにいることが大好き。ドライブや旅はその夢を実現してくれるとってもいい機会ワン。飼い主のみなさん、愛犬を1回でも多く、ドライブに、旅に連れて行ってあげてほしいワン。もちろん、『わんわんミシュラン』が参考になるワンよ」。

 

立派です。

 

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