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Sometime Atlas

第一章 『笑顔知らないエクルから笑顔を見せるマリアへ』 02

それまで、笑顔を表現することなど知らなかったはずのマリアが、始めて口角の上がった笑顔を見せたのは、イマジンドッグスに到着する前に立ち寄った、那須高原の千本松牧場のドッグランでピート君と遊んだときのことです。

 

同じラブラドールレトリーバーのピート君がいっしょで仲良くしてくれたからこそ、始めて経験するドライブ、旅を安心して楽しみ、鹿児島では願っても叶わなかった自由に走り回れるドッグランで鎖、リードなしで思う存分遊ぶ楽しさを知って、うれしさのあまり思わず笑みがこぼれたのでしょう。

 

 

 

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 那須の千本松牧場で遊んだときの写真です。左がピート君。マリア、楽しくて、嬉しくて、笑ってます。

 

 

犬との接しかたは男女とまったく同じだと思います。恋人同士や夫婦が「いつまでもいっしょだよ、いつまでも大好きだよ」と言い続けていると、愛されている幸福感に笑みがこぼれてくるじゃないですか。

 

まだ、人間に対する警戒心が抜けきっていないマリアに、前世はきっと犬だったに違いない、戌年の、犬語がしゃべれる(と思う)カミサンがずっと、ハンス・ウィルヘルムの絵本「ずーっとずっとだいすきだよ」が教えてくれるように「いつまでもいっしょよ、いつまでも大好きよ」と、語りかけてきたことを、ボクは知っています。

 

 

 

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「ずーっと ずっと だいすきだよ」ハンス・ウィルヘルム 絵と文   久山 太市  訳  評論社 刊  1260円

 

そうそう、ピート君をちゃんと紹介しないと。ピート君はかつて那須どうぶつ王国の看板犬、ボス犬として愛され、働いていた立派な雄のイエローラブです。どうぶつ王国をリタイアした後、小谷野さんというご熟年夫婦が、責任を持って余生の面倒を見る、ということで引き取ったのです。

 

その小谷野さんとは、千葉・館山の「しぶごえ館山弐号館」というペットと泊まれる宿で偶然に知り合いました。

 


 

しぶごえ館山弐号館の1階 オーシャンフロントの客室からの眺め。このホテルは多くのペットと泊まれる宿同様に、保養所を改装。お部屋にお風呂とトイレがないのが難点ですが、眺め、部屋のテラスの心地よさ、部屋から直接広大なお庭にでることができる解放感は、ほかにはなかなかない魅力。看板犬はゴールデンレトリーバーのバロン君。もし、ここを訪れていなかったら、マリアに出会えてないかも・・・。

 

 

しぶごえ弐号館へは「わんわんミシュラン」の覆面調査で訪れたのですが、こちらは犬を連れていない。きっと不思議なカップルだと思ったでしょうね(宿のスタッフもです)。夕食のとき、わが家の事情を説明したのがきっかけで話が弾み、今度、どこかの宿に行くときはご一緒しましょう!ということになりました。以来、度々「わんわんミシュラン」の旅に同行してくれることにもなった、犬がとりもってくれたお友達なのです。

 

 言い忘れていましたけど、ボクの本業は自動車評論家。小谷野さんのご主人は大のクルマ好きでもあり(相当凄いクルマを所有しています)、接点は2つもあったんですね。

 

ナナを亡くし、ペットロスを引きずっていたボクたちに、その後、エクルの存在、里親を募集していることを教えてくれたのは、実はその小谷野さんの奥さまでもありました。

 

 

(第二章へ続く)


 

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