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Sometime Atlas

第一章 『笑顔知らないエクルから笑顔を見せるマリアへ』 01

エクルとはエクリュを呼びやすくした、都会で暮らすにふさわしいオシャレな名前ではありませんか。エクリュとは黄色みがかった白という色を意味し、高級車の本革シートの色名称にも使われます。鹿児島のボランティアの人がイエローラブというにはちょっと白みが強い毛色からそう名付けたのでしょう。

 

けれども、わが家の一員となって日増しに呼ぶ機会が増えていくと、けっこう発音しにくい名前であることが分かりました。そこでカミサンが考えた、第二の犬生のためにつけた名前が「マリア」でした。そう、神様が授けてくれた、ナナの生まれ変わりという、聖なる意味合いを込めて、です。
 
マリアがわが家にやってきて2カ月ちょっと。ついに僕たち夫婦のライフワークとも言えるwebサイト「ペット大好き!」で連載している『わんわんミシュラン』という、ペットと泊まれる宿、ペットと入れるカフェの覆面調査にマリアがデビューする日がやってきました。目的地は那須の「イマジンドッグス」です。

 

 

 

 マリアが始めてドライブし、お泊まりしたイマジンドッグスのラウンジにて。2日間、ずーっといっしょです。 「こんなに楽しいことが世の中にあったワン」と大喜び。思わず口角の上がった笑顔がこぼれます。

イマジンドッグスは小型犬から超大型犬まで20頭以上の看板犬が常駐。ペットと泊まれる宿初心者でも安心して泊まれる1軒です。

 

実は、『わんわんミシュラン』はその当時、もう4年目になる連載でした。ゴールデンレトリーバーのナナがいなくなって2年半、我が家に犬がいなかったときもナナの遺志を継いで、たくさんの人たちの応援もあって、続けてこられたのです。ペット同伴専用の宿なのに犬を連れず訪れたり(宿では不思議な顔をされましたけどね)、お友たちとその愛犬といっしょだったこともありました。

 

 ペットロス・・・それを克服するためにも続けてきた、とも思います。「亡くした犬と同犬種を見ると余計に悲しくなるから、会わないようにする」とはまったく反対の思考回路、です。なにしろ、その間の『わんわんミシュラン』の調査では、あえてレトリーバーが看板犬の宿を探しては、訪れたりしていたのですから。

 

そこで会った幸せに暮らしているレトリーバーたちが見せてくれた天使のような笑顔、しぐさに、ゴールデンレトリーバーの黄金色の長毛をなでてあげたときの懐かしい感触に、どれだけ救われたことでしょう。でも、その笑顔やしぐさ、感触はひとときの慰めでしかなく、わが家に持ち帰ることはできないのですが・・・。

  

さて、その日はお友達の小谷野さんの愛犬、ピート君という犬生の大先輩のラブラドールといっしょです。ペットと泊まれる宿初体験、初仕事のマリアだけじゃあ、やっぱり不安ですからね。まだ鹿児島の山奥から出てきたばかりの田舎者だから・・・なんて言ったら怒られるでしょうけど。

 

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イマジンドッグスのレストランはこんな半個室。宿で夕食をともにするのが始めてのマリアも安心だったようです。よーくみると、一番奥におとなしく座ってるんですよ。しかし、マリアもしっかりカメラ目線ですね。ピート君は大きすぎて、写真手前の床でくつろいでいます・・・。テーブル右側のお二人は小谷野さん夫婦。

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