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Sometime Atlas

第十四章 『マリアの十戒』 01

犬の十戒。ノルウェーのブリーダーが犬の飼い主に渡していたと伝えられる「犬からご主人への11のお願い」を原典とした、家庭犬と飼い主の望ましい関係を犬の言葉で表した詩があります。

 

鹿児島の山奥の水道も電気もない!!  崩壊した繁殖場で2年半、鎖につながれたままの過酷な環境の中ですごしてきたマリアがわが家にやってきてはや4年。気づけば犬生の半分を越えました。

 

そんなマリアに神様が与えてくれた第二の犬生。今、マリアがボクたちにどんなことを望んでいるのか?マリアの気持ちになって、マリアの言葉で『マリアの十戒』をつくってみました。

 

 


犬の一生はだいたい10年から15年。人間よりはるかに短命。だから限られた時間の中で、できるだけ多くの幸せで楽しい思い出を作ってほしい。マリアが一番つらいのは、パパやママたちと離れること。どうか、そのことを覚えておいてください。

 

 

マリアは1日でも長く健康でこの家にパパやママといたいです。一人ぼっちで留守番したり、ホテルに預けられることもあるけれど、いつもお散歩をたくさんしてくれるし、おいしいご飯を作ってくれる。いっぱい話かけてくれて、いっぱい触ってくれる。だからパパやママが忙しいときはいい子で我慢します。

 

 

1日中、寝ているばかりいるようだけど、パパやママの気配を感じ、声が聞こえると安心するの。家族が仲良く笑っている輪の中にいられることが一番の幸せ。パパとママがけんかをしているととっても悲しい。だからあんまりけんかはしないでね。

 

 

 

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ママはマリアが長生きできるように良質のフードを食べさせてくれる。もちろんフードも大好きだけど、マリアは人間の食べるものが大好き。食事のときパンやフルーツをくれなくなったらいじけてしまうかも・・・でもそれはマリアに長生きしてほしいためなんだよね。理解することは難しいけど、病気になってからでは遅いのでマリア我慢します。

 

 

 

 

bar2012.3.jpgマリアが大のお気に入りの行きつけのホテル、伊豆・河津の「四季の蔵」ラウンジバー。春だったので、桜のマティーニをいただきました。パパが、ですが。

 

 

 

マリアはパパとママと一緒に出掛けることが大好き。犬生最大の楽しみ。ドライブ旅行だと1日中、片時も離れずにいっしょにいられる。移動中、ドッグカフェでのランチタイム、行きつけのペットと泊まれるホテルなら食事中、バータイムから入浴中(脱衣場までです)までひとりぼっちにならずに済むからうれしいんだ。このあいだなんか、伊豆・河津のホテルのバーで夜、パパと1杯やったんだよ。そんな経験、始めてだった。そしてマリアの写真をいっぱい撮ってくれる。そんな瞬間も幸せを感じる。パパやママから愛されているんだってね。

 

 

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ドライブ旅行が大好きなマリア。こうして窓の外を見ていることもあります。後方へ流れさる景色に見とれているのでしょう。

 

 

 

パパやママがマリアのドライブ旅行の荷物を用意していると、もうワクワクしてじっとしていられなくなる。出発の朝は気配を察知して、絶対に置いていかれないよう玄関で待機している。だからマリアが出掛ける前から興奮して疲れないように、マリアの荷物は出掛ける寸前に用意すると決めているんだ。

 

 

旅行中はずっとパパとママと一緒だし、おいしいものも食べられる。だからマリアは出先でもパパやママを困らせないよういい子にしてるよ。

  

 

 

restaurantokidoro.jpg旅先のマリアの最大のお楽しみが食事。レストランではワンコ用のディナーを頼んであげます。「よし」と言わなければ食べないいい子です。もちろん、焼きたてのパンもパクパクします。

 

  

これからもいろいろなところに連れていってね。幸せで楽しい思い出をいっぱい作ってね。そしてマリアがいなくなったあとも、わたしを思い出してね。

 

 

そうだ、つい最近、パパのお友達の愛犬のフレンチブルが、飼い主より一足早く旅立った。飼い主はその寂しさ、悲しみを少しでも癒すために、デジタルフレームに愛犬の一生分の写真を取り込んだんだって。幸せで楽しい時間をすごしたときの写真があれば、ムービーがあれば、わたしたち犬は記憶の中だけじゃなく、いつでもパパやママのそばにい続けられるんだ。だから生きているうちに、写真やムービーをいっぱい撮ってね。それがすべての犬を代表した、マリアからのお願いのひとつでもあるんだ。

 

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