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Nakabe's Hobby

  • 連載エッセイ『下手の横好き』第155回 2012.04.02

    其の6-41 プラモデルを作る   それはやっぱり僕の場合だけだろうが、ノンフィクションを書いているときに、プラモデルを作っている気分を感じるからだろう。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第154回 2012.03.26

    其の6-40プラモデルを作る   こうして僕のプラモデル世界は、第一段階の終焉をむかえた。プラモデル作りに無我夢中になっていた段階が終わりつつあった。あのまま無我夢中が続いていたら、プラモデルは僕の人生になっていただろう。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第153回 2012.02.27

    其の6-39 プラモデルを作る   こうなってくるとプラモデルの本質のひとつであるスケールというものが、僕のなかで意味を失っていく。世界に広がる現実のほうが刺激にあふれていると思ったりする。スケールではなく、現実に触れてみたいという気持ちになっていた。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第152回 2012.02.20

    其の6-38 プラモデルを作る   ポルシェ910には、そのぐらいの強い思い込みがあったのだが、その1/12のプラモデルを作っているとき、このプラモデルはちょっと大きいなと感じる程度の客観性をすでに持っていた。つまり、どこかで醒めていたのである。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第151回 2012.02.13

    其の6-37 プラモデルを作る   そんなことを悩んでいた15歳の秋なのに、いっぽうでは1/12ビッグ・スケール・シリーズ第3弾のポルシェ910カレラ10をせっせと作っていたのだ。たぶん最高の現実逃避のアイテムだったのだろう。甘い言い方をすれば青春的グチャグチャ精神状態にいた僕をすくっていたのは、やっぱりプラモデルだった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第150回 2012.02.06

    其の6-36 プラモデルを作る   タミヤ製1/12スケールのホンダF1-RA273キットを組み立てるコーフンに酔った僕は、その快楽が忘れられずにタミヤから1/12ビッグ・スケール・シリーズの新製品が発売されるたびに買った。子供の頃から快楽に溺れるタイプだったのである。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第149回 2012.01.23

    其の6-35 プラモデルを作る    だから僕は、1/12スケールのホンダF1-RA273キットを組み立てたことによって、プラモデル離れをしていくのであった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第148回 2012.01.16

    其の6-34 プラモデルを作る   僕はタミヤ製1/12スケールのホンダF1-RA273キットにこもっていた魂に、心が占領されたしまったということだ。こういうことに気がついたのは、中年すぎてからで、このキットのプロデューサーたる田宮俊作さんと設計者だった岡部和生さんのインタビューを読んだからである。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第147回 2012.01.09

    其の6-33 プラモデルを作る   タミヤ製1/12スケールのホンダF1-RA273キットについて書いているうちに、このキットにまつわる奇妙な体験をひとつ思い出した。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第146回 2011.12.26

    其の6-32 プラモデルを作る   タミヤ製1/12スケールのホンダF1-RA273キットは、最初はモーターライズキットだったということを再三書いているのだが、この記憶はまちがいないものだ。2000年に文春ネスコが発行した『田宮模型全仕事ビジュアル版2/カー、モーターサイクルモデルズ』の扉口絵には、このキットの全部品が並べられた1枚の写真が巻頭を飾っているのだが、そのなかに小型モーターがある。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第145回 2011.12.19

    其の6-31 プラモデルを作る   タミヤ製1/12スケールのホンダF1-RA273キットの組み立ては、終盤にきてコーフンの連続となるわけだが、そのトドメを刺すものは「ユニバーサルジョイントのくみたて」であった。断っておくが、僕はそう思ってコーフンしたのだが、他の人が同じようにコーフンするかといえば、それはかなりあやしい。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第144回 2011.12.12

    其の6-30 プラモデルを作る    タミヤ製1/12スケールのホンダF1-RA273キットのエンジン・オイルクーラーは、それじたいが単独のひとつのパーツである。いくつかの部品を組み立てて、ひとつのオイルクーラー作るのではなくて、ひとつのパーツとしてライナーについている。左右の長さは15ミリ、高さ6ミリ、厚さが4ミリぐらいの、ちいさな部品なのである。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第143回 2011.12.05

    其の6-29 プラモデルを作る   タミヤ製1/12スケールのホンダF1-RA273の組み立ては、パワーユニットが完成すると、いよいよ最終段階へと突入する。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第142回 2011.11.28

    其の6-28 プラモデルを作る   だからこのプラモデルキットを作ることは、すなわちホンダF1のあちこちを発見していくことでもあったのだ。超大型の精密なプラモデルを作るだけでも楽しいのに、そこに発見がくわわるのだから、このキットを作ることは感動的体験にほかならなかった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第141回 2011.11.21

    其の6-27 プラモデルを作る 1/12スケールのホンダF1-RA273のプラモデルキットは、プラスチック部品が165個、金属やビニールの部品9個、タイヤ4本、そしてボディのストライプやカーナンバーのデカール1枚で構成されている。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第140回 2011.11.14

    其の6-26 プラモデルを作る   1/12スケールのホンダF1-RA273のプラモデルキットの組み立てマニュアルは、ボディの組み立てから始まる。①は「バルクヘッドのくみたて」である。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第139回 2011.11.07

    其の6-25 プラモデルを作る   田宮俊作さんは、電気鋳造法を応用して精密な1/12スケールのグッドイヤー製F1タイヤを試作したときの驚きと喜びを、こう書かれている。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第138回 2011.10.31

    其の6-24 プラモデルを作る 実際に1/12スケールのホンダF1-RA273のキットは、それを手に入れて、大きな箱を開けたときから作り上げるまで、感動が連続して途切れないという、凄まじく練り上げられたプラモデルであった。小説でいえば10冊で完結するぐらいの大河小説、映画でいえば途中休憩がある4時間ぐらいの超大作に匹敵するほどの物語性に満ちていた。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第137回 2011.10.24

    其の6-23 プラモデルを作る   「世界のホンダの名に恥じぬよう、最高の模型にしよう。」とは、つまり世界ナンバーワンのプラモデルを作るのだという宣言である。どのような基準で何をもってして世界ナンバーワンのプラモデルと言えるのかは、諸説紛々で議論百出になることはご存知だから、このような控え目な表現になったのだろうが、この1/12ホンダF1-RA273は当時の世界ナンバーワンだと僕は思ったね。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第136回 2011.10.24

    其の6-23 プラモデルを作る   「世界のホンダの名に恥じぬよう、最高の模型にしよう。」とは、つまり世界ナンバーワンのプラモデルを作るのだという宣言である。どのような基準で何をもってして世界ナンバーワンのプラモデルと言えるのかは、諸説紛々で議論百出になることはご存知だから、このような控え目な表現になったのだろうが、この1/12ホンダF1-RA273は当時の世界ナンバーワンだと僕は思ったね。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第135回 2011.10.17

    其の6-22 プラモデルを作る   田宮模型の二代目社長と呼べばいいのか現在のタミヤ株式会社の代表権のある会長である田宮俊作さんが書かれた『田宮模型の仕事/木製モデルからミニ四駆まで』(発売・文藝春秋)は、1997年に発売されたのだが、これはいい本だった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第134回 2011.10.11

    其の6-21 プラモデルを作る   いま考えてみると、こういう模型製作状態はきわめて大人っぽい。子供にはもっと小さな感動が続くような工作プロセスが楽しいわけで、このような大人の趣味生活みたいなことは、あんまり面白くない。面白くないのだけれど、手は動くみたいな状態になったとき、僕のプラモデル趣味における最高にして最大の出来事が勃発するのである。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第133回 2011.09.26

    其の6-20 プラモデルを作る この1/24のマクランサを作ることで僕の模型作りはかなり進歩向上したと思う。省略ということを覚えた。模型というのは、実物をすべて完全に再現して、小さな実物を作ることではないということだ。模型は模型として完成してればいいということを考えるようになった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第132回 2011.09.20

    其の6-19   プラモデルを作る   1/24の自作ステアリングホイールの材料は針金の工作用紙だ。まず針金を、直径1・5センチメートルぐらいの工作用の木の丸棒に巻きつけて、ハンドルの握る部分つまりホイールを形成する。ステアリングのスポークは工作用紙を切り出して作る。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第131回 2011.09.12

    其の6-18 プラモデルを作る   模型というのは実は、実物への強い興味がなければ作ろうと思わないものである。そうでない人もいるのだろうが、僕は模型のための模型作りをしたことがない。僕が模型を作るときは、実物への憧れか、自分の妄想のどちらかで、そのどちらも軽度のひきこもりみたいな状態だと思っている。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第130回 2011.09.05

    其の6-17 プラモデルを作る   この第1号を作った経験はとても大きく、それは工作技術が手に入ったことだった。バルサ材削り出しの手法をつきつめていけば、もっと巧妙なオリジナルモデルを作ることができると自信がついた。そうなると次はスケールモデルへ挑戦したくなるわけである。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第128回 2011.08.22

    其の6-15 プラモデルを作る   模型工作用のマブチ・モーターを搭載した走る自動車模型を何台か設計製作して、いちばん不満だったことは、まっすぐにしか走らないことであった。いや、まっすぐ走らせるか、一定の直径で円旋回させるかの、どちらかであった。それはフロント・タイヤのシャフトの構造から基底されてしまうことだった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第127回 2011.08.15

    其の6-14 プラモデルを作る  金属製のホイールを眺めて妄想にふける快楽におぼれていたのであった。 やがてその妄想は、ひとつの模型を作り上げる。それはゼロヨン競技に出場するドラッグスターになるのだが、そこにはさまざまな深い理由があったのである。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第126回 2011.08.08

    其の6-13 プラモデルを作る   こうして僕は走る自動車模型を自分で設計して組み立てるという楽しみを覚えた。小学校4年生から6年生までの夏休みの宿題工作は、必ずこの手法で走る自動車模型を作ったが、ボディをうまく作ることができなかったので、自動車のような電車のような、この世にはない乗り物を作っていたと記憶する。これが僕のスクラッチビルドの原点になった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第125回 2011.08.01

    其の6-12 プラモデルを作る    こうして改造の技を身につけていくと、その先に見えてくるものは、自分だけのオリジナルモデルを作りたいという野望である。  このオリジナルモデルを作りたいという気持ちは、プラモデルがスタートではなかった。1960年代の模型少年にとって忘れられないマブチ・モーターがその出発点にあったのである。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第124回 2011.07.25

    其の6-11 プラモデルを作る 僕がスケールモデルというものを意識するようになったのは、中学1年生になってからだと思う。  スケールモデルという言い方は上等すぎるかもしれない。動くプラモデルから動かないプラモデルへと興味が移っていったと言うべきだろう。動かすことより、作り込みたいと思うようになった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第123回 2011.07.18

    其の6-10 プラモデルを作る   スロット・レーシングの話を書いたあと、町で偶然に中学生のときの同級生に出会った。そのときの立ち話で、「おまえ、子供のときにモデルカーのサーキットで、ヘンなものを走らせたんだよ。お城!」と言われて、思い出した。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第122回 2011.07.11

    其の6-09 プラモデルを作る   そうこうするうちにスロット・レーシングのブームがやってきた。1965年か66年だった。僕が小学校から中学校へ進学する頃であった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第121回 2011.07.04

    其の6-08 プラモデルを作る    いまはプラモデルといえばタミヤということになっているけれど、このジャガーEタイプはタミヤの製品ではなかった。まだタミヤがクルマのプラモへ本格的に進出する前だった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第120回 2011.06.27

    其の6-07 プラモデルを作る   そのことを自覚できたのは、1997年になってからだ。僕は44歳になっていた。30年も大昔に、小学校高学年から中学生にかけて僕が、なぜ、プラモデルに夢中になっていたのかが、わかったのである。どうして1997年だといえば、その年にプレモデル好きにとって画期的な一冊の本が、文藝春秋から発売された。『田宮模型の仕事/木製モデルからミニ四駆まで』である。著者は当時のタミヤ社長である田宮俊作さんであった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第119回 2011.06.20

    其の6-06 プラモデルを作る   どうしてこんなにプラモデルが好きなのだろうか、という自分自身への疑問がめばえたのは40歳をすぎた頃である。年代にすれば1990年後半だ。なぜ中年になるまでプラモデルが好きな自分のことが、よくわかっていなかったかといえば、プラモデルの歴史を知らなかったからである。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第118回 2011.06.13

    其の6-05 プラモデルを作る その夜はキットの箱を眺めながら、ビールを飲み、やがてバーボンを飲み、そして深酒となった。そうするしか仕方がないというか、酒を飲み続ける以外になにをしていいのだか、よくわからなかったのだ。頭が変になったというしかない。プラモデルひとつで頭が変になる初老になるとは、僕は一度も考えたことがなかったが、そういうふうになっていた。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第117回 2011.06.06

    其の6-04 プラモデルを作る   で、プラモデルであるが、先輩は大変なものを秘蔵されていた。タミヤ1/12ビッグスケールシリーズのホンダF1RA273だ。これは復刻されていて、いまでも新品が手に入るので珍しいキットではないが、先輩の秘蔵品はだな、買ったときの包装紙につつまれたまま保存されているという信じられないものだった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第116回 2011.05.30

    其の6-03 プラモデルを作る その新聞記事によれば詐欺で稼いだお金は「趣味のプラモデルなどの購入につかった」というのだ。僕は泣きながらずっコケた。おなじくプラモデルを趣味とする初老の男の人生のつまずきを、その気持ちがわかると嘆きつつも、「プラモデルかよ!」と叫んだ。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第115回 2011.05.23

    其の6-02 プラモデルを作る   僕が探し続けていたプラモデル・キットを下さった、その先輩に何のお返しもないのは心苦しいので、文字通りとっておきのキットを持参して差し出した。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第114回 2011.05.16

    其の6-01 プラモデルを作る   僕はプラモデルが好きだ。とくに自動車のプラモデルが好きだ。どのぐらい好きかと質問されれば、作っていないキットを30箱ばかり納戸に入れてあると答える。もの凄くプラモデルが好きという人には、その程度ですかと言われ、プラモデルが好きでもない人からは、そんなに好きなんですかと言われる。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第113回 2011.05.09

    其の5-17 包丁を研ぐ   こうして包丁を研ぐ趣味について、延々と書き続けてきて最後に思うことは、僕の包丁研ぎはあまりにも自己流だということだ。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第112回 2011.05.02

    其の5-17 包丁を研ぐ 結局、僕が使っている砥石は、人工石荒砥200番ぐら、天草天然石中砥700番ぐらい、人口石中砥1200番ぐらい、人工石中砥2000番ぐらいという4種類になった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第111回 2011.04.25

    其の5-16 包丁を研ぐ   天草天然石砥石が硬いと感じるのは、とくにドイツ製の包丁を研ぐときだ。刃をつけているというより、ちょっとづつ削りとっているような感じが手から伝わってくる。日本製の和包丁を研いでいるときは、そういう感じがしない。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第110回 2011.04.18

    其の5-15 包丁を研ぐ   たかだか包丁を研ぐというだけで、自分の気持ちのなかに神様の啓示をさがしてみたりするのは、きわめて大袈裟な話なのだが、これが許されるのは包丁研ぎが趣味だからに他ならない。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第109回 2011.04.11

    其の5-14 包丁を研ぐ   実際に包丁を使っているときに指先を切ってしまったということは、記憶にあるかぎり一度きりだ。ずいぶん昔に、たしか長ネギを何本かまとめて刻んでいるときに、ふと集中力がとぎれてしまったと思うが、左手の人差し指の先っぽを切ってしまった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第108回 2011.04.04

    其の5-13 包丁を研ぐ  包丁を砥石で研ぐときに、素人がいちばん気をつけなければならないケガは、指先まで一緒に研いでしまうことだ。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第107回 2011.03.28

    其の5-12 包丁を研ぐ こうして天草天然石砥石で、いつも使っている普及品の和包丁を研いだ。僕が刃物研ぎの職人であったら、研いだ瞬間に、これはよい砥石だとか、あまりよくないとかわかるはずだが、そんな判断が素人につくわけがない。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第106回 2011.03.21

    其の5-11 包丁を研ぐ   「天草天然石砥石」とは、偶然に出会ったのである。というのは、あとで調べてみれば天然石砥石は、日本中のあちこちの地方の石山から切り出されているからだ。とくに有名なのは天草の熊本県と京都府らしいが、それ以上の詳しいことは知らない。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第106回更新休止のお知らせ 2011.03.14

     2011年3月11日午後に発生した巨大地震「東北地方太平洋沖地震」で被害をうけている皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第105回 2011.03.04

    其の5-10 包丁を研ぐ   その天然石砥石をみつけたのは、長崎県だったか福岡県か、あるいは熊本県のホームセンターに立ち寄ったときである。僕の生活圏には大きなホームセンターがないので、どこかよその土地へ行ったときにホームセンターへ行きたくなる。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第104回 2011.02.21

    其の5-9 包丁を研ぐ 荒砥への依存が高まる素人包丁研ぎは、しかし心のどこかでは、これではいけない、と思っていた。その気持ちは、ひどい二日酔いの朝の気分そっくりだった。もう二度、酒なんか呑むのは止めようと、心底から思うわけだが、15時間後には忘れている。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第103回 2011.02.14

    其の5-8 包丁を研ぐ   僕のような素人が荒砥を使うと、包丁を研いだという達成感が味わえることは間違いない。確実に包丁はよく切れるようになる。だから嬉しくなって荒砥を使う。だが、荒砥で研ぐときのガリガリバリバリという荒々しさが、どうしても気になる。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第102回 2011.02.07

    其の5-7 包丁を研ぐ   荒砥で研いだ和包丁の刃を、指でさわってみると、ざらっとした感じがした。刃が細かくぎざぎざになったという感じだ。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第101回 2011.01.31

    其の5-6 包丁を研ぐ その荒砥は、義理の父が使っていたのと同じもので、いかにも人工の荒砥らしく表面は均一に粒が立ったようにザラザラで、色は真っ黒であった。いままで見たことがない砥石である。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第100回 2010.11.01

    其の5-5 包丁を研ぐ   僕がただひとつ、はっきりとわかったことは、ふたつの種類の砥石を使うことだけである。そのとき僕が持っていた砥石は仕上げ砥であることもわかった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第99回 2010.10.25

    其の5-4 包丁を研ぐ   こういうふうに包丁を研げるようになりたいと思った僕は、チャンスをみつけて義理の父に手ほどきをうけようと考えた。素人でも、何かひとつコツをつかめば、多少は包丁の切れ味をよくすることができるだろう。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第98回 2010.10.18

    其の5-3 包丁を研ぐ   これはあきらかにプロとアマぐらいの差があった。たしかに僕は包丁を研ぐということがわかっていないし、ぜんぜん出来ていない。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第97回 2010.10.15

    其の5-2 包丁を研ぐ   僕が研いだのはオモチャの刀であった。模擬刀というほどのものではなかったが、刃が金属だったのである。もちろん刃は鋭く尖っていなかった。金属の板みたいな刃である。いま考えてみると、あれは軽かったから鉄ではないと思う。何らかの合金だったと思う。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第96回 2010.10.13

    其の5-1 包丁を研ぐ   飽きずにやり続けていることのひとつに、包丁研ぎがある。砥石でもって包丁を研ぐのである。 突然だが、いま気がついたけれど、包丁を研ぐことを料理人のように毎日やっているわけではないから、飽きないのかもしれない。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第95回 2010.10.04

    そういうわけで無我夢中になって靴を磨く5時間は僕のカタルシスになる。すでに書いたが靴磨きは義務ではないから家事をしているわけではない。ヒマがあったら靴を磨きたいという、徹頭徹尾ヒマつぶしにすぎない。(「其の4靴を磨く」 終わり)

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第94回 2010.10.01

    其の4-11靴を磨く この考えこそが、僕が靴を磨くことの根底にある。誤解されては困るが、手抜きなしの完全主義的靴磨きでもなく、ましてや女の人のハイヒールがいいというのではない。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第93回 2010.09.29

    其の4-10 靴を磨く    以上のようなこと書いているわけだから、僕は靴好きなのだが、いろいろな靴が履けるわけではないのでフェチ的な趣味にはなっていない。これで足が変形していなかったら、けっこうな靴趣味に突入していた可能性はきわめて高い。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第92回 2010.09.27

    其の4-9 靴を磨く   靴棚にある靴を全部磨くから、そこにはいろいろな種類の靴がある。僕が履く靴は、ビジネス風のウォーキングシューズ5足、コードバンのコインローファー、フォーマル用シューズ、チロリアンシューズ、カジュアルなローファー2足、ワークブーツ、トレッキングシューズ2足、革サンダル2足ぐらいだ。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第91回 2010.09.10

    其の4-8 靴を磨く   したがって靴磨きの上等なアイテムを使うとよく磨けるというのは、もっぱらクリーナーや靴墨やワックスのケミカル性というものに助けられているのだなと思う。素人としては靴磨きが下手だからといって飯が食えなくなるわけではないので、趣味で靴磨きをしているのだから、それで満足である。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第90回 2010.09.08

    其の4-7 靴を磨く   こうして汚れを落として、下地をつくると、いよいよ靴墨クリームを塗り込む段階になる。靴墨クリームは小型ブラシや、それ専用のブラシで塗り込むのが正統派のやり方だそうだが、僕の場合は綿のボロ布を右手の人差し指にまいて、そのボロ布で靴墨を取って塗り込む。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第89回 2010.09.06

    其の4-6 靴を磨く   僕が靴磨きをするのは、日曜日の遅い午後と決めているわけではないのだが、どういうわけか他の曜日と時間帯に靴磨きをした記憶がない。出来れば毎月1度ぐらいは靴磨きをしたいのだが、せいぜい3か月に1度やるぐらいだろう。その間に靴が汚れたら、さっと拭いたりブラシをかける。よく磨き込んだ革靴であれば、それで十分である。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第88回 2010.09.03

    其の4-5 靴を磨く   これらの未知の本場アイテムを使うと、どれほどの靴磨きが楽しめるのか、僕は期待した。そのときの気持ちときたら、これほど靴磨きをしたくてたまらない人が他にいるのかと思えるほどであった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第87回 2010.09.01

    其の4-4 靴を磨く   スエードの靴を磨くブラシについて書いたのは、靴磨きというのは、その作業手順および熟練度合いと同じぐらい、道具および靴墨などのアイテム選びが重要だからである。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第86回 2010.08.23

    其の4-3 靴を磨く   靴磨きが好きのだが、正しい磨き方というのを習ったことがない。だからスエードの靴の手入れ方法だけでなく、実は靴磨き全般についての正しい知識がないのだ。とはいえ、正しい靴の磨き方をおしえてくれるところを知らない。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第85回 2010.08.20

    其の4-2 靴を磨く 小学生のときは父親の靴を磨いていたが、中学生になると、自分の靴を洗ったり磨いたりするようになった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第84回 2010.08.18

    其の4-1 靴を磨く   ときどき無闇矢鱈にやりたくなることがひとつあって、それは靴磨きなのである。ひとたび靴磨きをはじめると、家中の靴を全部磨きたくなり、短いときで3時間、ふつうは5時間ぶっ続けで磨いている。とてつもなく凝縮した時間をすごす。猛烈な快楽を感じているからだと思う。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第83回 2010.08.16

    其の3-37 ヘルメットをかぶって走る   おそらくそれが人生最後に買うヘルメットになるはずである。しかしそれが本当に最後になるかどうかは、いままでの僕のヘルメット人生からすると確信するわけにはいかない。もし、そのさきに次なるヘルメットがあるとすれば、それはどんなヘルメットなのかと考えつつ、ヘルメットをかぶって走ってきた話はおわりにする。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第82回 2010.08.11

    其の3-36 ヘルメットをかぶって走る   だけれども馬鹿は馬鹿なりに考えるから、どうしてヘルメットが好きなんだろうかと思った。ヘルメットをかぶる必要があるような勇ましいことが好きなんだと最初は思った。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第81回 2010.08.06

    其の3−35 ヘルメットをかぶって走る     こうして人生最後のレース用ヘルメットであるはずのフルカーボン・コンポジットのフルフェイス・ヘルメットは、信じられないほどにたっぷりと甘い思い出のアイテムになってしまった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第80回 2010.08.04

    其の3-34 ヘルメットをかぶって走る      値段は思い出すと身震いするが、10万円をかるく超えていた。当時、日本で買うことができる最高レベルにあるレース用ヘルメットだった。僕のヘルメット趣味というかヘルメット人生は、ここにきて頂点をむかえたのである。趣味とはひたすらエスカレートするものだが、このヘルメット的感激ばかりは、僕自身しかわからないだろうと思えた。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第79回 2010.08.02

    其の3-33 ヘルメットをかぶって走る     僕は新しいヘルメットを買うことにした。今度こそ本当に最後のレース用ヘルメットになるはずだ。だから思い切って僕は買ったね。ベル社のヴォルテックス2だ。これはフルカーボン・コンポジットだぜ。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第78回 2010.07.28

    其の3−32 ヘルメットをかぶって走る     そうなると走る喜びというか楽しさは、どんどんと大きくなる。走れば走るほどクルマとの一体感が増してくる。エンジンもサスペンションもボディ全体もタイヤまで、まるで自分の手足のように感じる。誤解なきように書いておくが、自分の手足のように動くのではなく、そう感じられるだけだ。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第77回 2010.07.26

    其の3−31 ヘルメットをかぶって走る     若い頃の僕は、レースになるとクルマより自分のほうが速く走ってしまっていて、クルマやタイヤのことを考えていなかったと思いついた。なんで俺の思う通りに走らないのだと、クルマやタイヤに鞭をくれていただけなのである。ようするに道具を使いこなすことをしていなかった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第76回 2010.07.21

    其の3−30 ヘルメットをかぶって走る     ヒストリックカー・レースが大人のジェントルなレースだなと思うのは、コーナーでの激しいバトルがほとんどないことだ。若い人たちが出場する現行スポーティーカーによるスプリント・レースだとコーナーでのバトルは熾烈をきわめる。ちょっと油断していると、すぐにインを突かれるし、抜かさせまいとするブロックも手厳しい。クルマが接触することも珍しくないし、コーナーではプッシングされたりする。ところがヒストリックカー・レースは、大切な古いスポーツカーのレースだから、クルマが傷つくような激しいバトルをしない。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第75回 2010.07.16

    其の3−30 ヘルメットをかぶって走る     チューニングMGミジェットで走ってみて、やっぱり驚いた。速いというより気持ちがいい。加速も減速もコーナーリングも、すべて軽くシャープで気持ちがいい。35年も前に生まれて初めてジョギングシューズを履いて走ったときと同じぐらい気持ちがよかった。もちろん速くなったのだが、その速さが重圧にならない。精神的なプレッシャーにならないのだ。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第74回 2010.07.14

    其の3−29 ヘルメットをかぶって走る     それから最大のお楽しみであるエンジン・チューニングを長谷川モータースに依頼した。実は僕は、シビック・ワンメイクのレースをやってはいたが、それはアマチュアのためにレースであって、エンジンのチューニングを大幅に制限されていたので、本物のチューニング・エンジンというものを味わったことがない。だからロータスセブンのエンジンチューナーとして知る人ぞ知る存在の長谷川透さんがチューニングしたエンジンを味わえると思うと嬉しかった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第73回 2010.07.12

    其の3−28 ヘルメットをかぶって走る      やがて僕らは、MGミジェットの部品剥ぎ取りによる軽量化計画が終了したら、塗装まで自分たちの手でやってやろうという大それたことを考えるにいたる。長谷川さんは笑って僕らのやることを黙って見守っていてくれた。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第72回 2010.07.09

    其の3−27 ヘルメットをかぶって走る      ぶっちぎりのビリで初レースをおえた早尾さんと僕は、ここがスタート地点だと思えた。ちょうどいいスタート地点だと思った。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第71回 2010.07.07

    そのような気持ちでベルのヘルメットを買った。実はその神妙な気持ちは、やがてすべて嘘になり、レース活動に邁進してしまった僕は2個目のベルを買ったり、オートバイ用のオープンフェイスを買ったりしてしまうのだが、そのときは神妙な気持ちだったのだ。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第70回 2010.07.05

    僕が選んだのは、ふたたびベルであった。ベルしか考えられなかった。ベルのレース用フルフェイス・ヘルメットをかぶりたいのであった。なぜなら、それが最大の憧れのレース用ヘルメットだったからだ。レースではベルをかぶったことがなかったし、これが最後のレース活動だろうから、最後なんだからベルしかない。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第69回 2010.07.02

    其の3−24 ヘルメットをかぶって走る    早尾さんのMGミジェットの面倒をみているのは埼玉県川越市のある長谷川モータースという自動車修理工場であった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第68回 2010.06.30

    其の3−23 ヘルメットをかぶって走る      出場するレースは茨城県にある筑波サーキットを主戦場とするヒストリックカーの耐久レースシリーズであった。早尾さんから話を聞くと、JAF公認の正式なレースだが、ヒストリックカー好きが集まるクラブがレースを主催しているという。出場しているのは1970年までに販売されたスポーツカーらしい。早尾さんが所有しているMGミジェットやMGB、トライアンフなどイギリス製ライトウエイト・スポーツカー、ミニ・クーパーやアルファロメオなどのツーリングカーである。大排気量の古いジャガーなども走っているという。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第67回 2010.06.28

    其の3−22 ヘルメットをかぶって走る    そんなことを考えているうちに、僕は早尾一興さんと出会うのであった。早尾さんは大きな広告代理店に勤務している人であったが、それは表の顔であって、猛烈なレースファンだった。それも古いイギリスのスポーツカーが好きというマニア系で、左ハンドルのMGミジェットとロータス・エランを所有していたのである。そのMGミジェットでヒストリックカーのレースをやりたいと思っていると言った。渡りに船だなと僕は思った。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第66回 2010.06.25

    其の3−21 ヘルメットをかぶって走る    そのとき僕はヘルメットをかぶっていなかったら、たぶん即死だったと思う。事故のあと大分すぎてからヘルメットを調べたが、ヘルメットの右半分に擦過傷が広がり、もちろんクラックが入っていた。つまりヘルメットをかぶっていなければ、僕の頭半分は道路に擦りつけられて削られ、頭蓋骨が骨折していたということだ。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第65回 2010.06.23

    其の3−20 ヘルメットをかぶって走る   そういう運気が落ちているときのヘルメット好きというのは始末にわるい。ヘルメットをかぶって走るぐらいだから、そもそも刺激的なことが好きなわけで、そこで起きるアクシデントが軽いもので済むはずがない。僕はとうとう九死に一生を得る大事故を起す。臨死体験を2度して2年間の入院生活をしなければならず、その間にうけた手術は全身麻酔ものが9回だった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第64回 2010.06.21

    其の3−19 ヘルメットをかぶって走る       そのあと鈴鹿の最速コーナーである130Rで、レース中に他車とからみそうになってラインを乱し、どういうわけだかフロントのサスペンションがボトムしてしまい、立て転びクラッシュという派手な事故をやって、頭をルーフにぶつけたらしくヘルメットの頭頂部に小さなクラックが入った。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第63回 2010.06.18

    其の3−18 ヘルメットをかぶって走る    そのとたんシビックは急激なタックインを起したのでコントロールを失い、イン側奥のコンクリートウォールに真っ正面から激突した。シビックのフロントは、もちろんぐちゃぐちゃに大破し、僕はステアリングハンドルに前頭部を激突させた。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第62回 2010.06.16

    しかし自動車レース用のヘルメットというのは、視界が狭いことや遮音性が高いので一般公道での使用が禁止されている。オートバイに乗るときにはかぶれない。それが残念だったかといえば、ぜんぜん残念ではなく、そのような限定された特別なヘルメットだということが、さらに嬉しさをかきたてた。吾がヘルメット人生のなかで最良のときであった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第61回 2010.06.14

    其の3−16 ヘルメットをかぶって走る    自動車レースに出場していたと書けば、ずいぶん贅沢な遊びをしていたのだなと思われるだろうが、たしかにお金がかかった。だけれど借金をする気持ちがあれば、誰でも自動車レースを楽しむことができる。お金持ちでもない普通の人がレースをやれば、たいていは借金を背負う。僕もまた1シーズンをおわるごとに100万円とか200万円とか借金がたまっていた。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第60回 2010.06.11

    其の3−15 ヘルメットをかぶって走る   僕は自分のオリジナル・カラーデザインを考え始めた。自分で塗るわけではないから、かなり複雑になっても問題ないのであった。4輪レースをやれたというだけでも贅沢な話なのに、ヘルメットまで最高のものが手に入るのだから、僕は本当に嬉しかった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第59回 2010.06.09

    其の3−14 ヘルメットをかぶって走る   このヘルメットをかぶるときは、目を守るためにゴーグル代わりのサングラスをするだけで、シールドをつけていなかった。僕にとってオートバイに乗ることは、風の中を走ることだったから、なるべく多くの風を肌で感じたいと思っていたからだ。したがって夏の虫の多い季節には、顔に虫が当たってたまらないし、冬の寒い日は顔が冷たくなるので、バンダナなどで覆面をしていた。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第58回 2010.06.07

    其の3−13 ヘルメットをかぶって走る      僕はオートバイ用のヘルメットを買った。ベル社のスーパー・マグナムという自動車レース専用のオープンフェイスであった。これは高かった。定価で3万5 千円ぐらいだったと記憶している。アメリカ製の輸入品だ。国産の同タイプのヘルメットが5千円ぐらいだったと思う。都内でラーメン一杯250円の時代の3 万5千円である。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第57回 2010.06.04

    其の3−12 ヘルメットをかぶって走る    そのようなオートバイのある生活が始まるのだが、そのためには当然のことながらヘルメットが必要なのである。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第56回 2010.06.02

    其の3−11 ヘルメットをかぶって走る    オートバイ免許の教習場取材は、レーシングカートのヘルメットをかぶってやったが、いよいよ免許を取得し、自分のオートバイを買ってしまうと、僕のヘルメット道楽が始まってしまった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第55回 2010.05.31

    其の3−10 ヘルメットをかぶって走る   そのうちレーシングカートのヘルメットもデモのヘルメットも、かぶる気持ちがうせていった。高校生の頃の僕は、すべてについて不満だらけだったのだ。こんな不満だらけでは、現実と乖離するばかりで、たしかに僕は本を読んで映画を観ることでヒマをつぶしていた。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第54回 2010.05.28

    其の3−9 ヘルメットをかぶって走る     ヘルメット好きとしては、全共闘や新左翼のお兄さんたちがかぶっているヘルメットは、たしかに気になっていた。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第53回 2010.05.26

    其の3−8 ヘルメットをかぶって走る    僕は先輩たちに、ヘルメットはかぶっているのか、と質問した。かぶっている、と先輩たちは答えた。ヘルメットかぶって、デモやってんだ、と僕は思った。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第52回 2010.05.24

    其の3−7  ヘルメットをかぶって走る     ほどなく僕は排気チャンバーを手に入れた。父親には言えなかったので、母親に泣きついたのである。僕は、姉と妹にはさまれた、ただひとりの男の子だったので、母親は僕に甘かった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第51回 2010.05.21

    僕にとっての最初レーシングマシンであるサイクロン・ヤマハは、いま考えると原始的なレーシングカートであった。メタリックの赤茶色のフレームカラーはシックでよかったが、いまのレーシングカートとくれべると、そのスタイルは武骨なパイプ・ラダーフレームで、たしかに遊園地のゴーカートに毛がはえたようなものだった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第50回 2010.05.19

    僕はそのブルーのジェットヘルメットを持って、横浜のレーシングカートクラブへ行った。ライセンス取得の講習を受けに行った。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第49回 2010.05.17

    其の3−4 ヘルメットをかぶって走る    半覆面をしてヘルメットをかぶりゴーグルをつけると、F1ドライバーになったような気がして嬉しくなった。まだコスプレという言葉はなかったが、これはあきらかにコスプレであった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第48回 2010.05.14

    其の3−3  ヘルメットをかぶって走る     僕にとってレーシングカーは、ヘルメットをかぶって操縦しなければならないマシンであった。もちろん僕は、レーシングカーもヘルメットも両方好きで、それがたまたまセットになっていたのがモーターレーシングであって、どっちもそれぞれ好きなのである。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第47回 2010.05.12

    僕は僕の人生にとって重要なことは、文字を読む面白さと楽しさ、映画を観る面白さと楽しさ、音楽をする面白さと楽しさを知ったことだと思っていたが、よく考えてみると、ちがっていたようである。最初にヘルメットとレーシングカーがあったのだ。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第46回 2010.05.10

    其の3−1  ヘルメットをかぶって走る

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第45回 2010.05.07

    ただし蕎麦だけは、当たり外れというか、好き嫌いが、どういうわけだか激しくあって、その乾麺を自分で茹でて食べることがない。気に入った蕎麦屋で食べるのが好きなのである。その蕎麦屋は、老舗の手打ちの店もあるが、立ち食い蕎麦屋でもいいのである。好みでないのは、値段が高い割に量が少ない店だ。そのような蕎麦を有難がって食べる気にはとうていならない。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第44回 2010.04.30

     うどん類乾麺と同じように、あちこちのスーパーマーケットで買いあさる麺汁についても、買って食するだけである。データ収集したりリスト作りはしない。日本全国あちこちのスーパーマーケットへ行って、うどん類乾麺を買えば、ついでに麺汁を買うという次第だ。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第43回 2010.04.28

    北海道は、たしか現在、日本の小麦生産ナンバーワンの地である。だから北海道の小麦粉は産地直さんで、うどんとか素麺の乾麺が旨いのだという、そういう幼稚な短絡話は嫌いじゃない。しかしながら、北海道産のうどん類乾麺は、そうそう種類が多くないと認識している。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第42回 2010.04.26

     うどんと素麺とひやむぎの乾麺を、あちこちで買っては茹でて食べる。あちこちとは言うが、旅行先のどこでもやれるわけではない。夏冬の休暇旅行をのぞけば、僕がしている旅行のすべては取材旅行の出張だから、それはあわただしくて忙しく、スーパーマーケットへ行って乾麺をあされるほどの時間がとれない。しかもレンタカーなり何なりクルマを使った旅行でなければ、手荷物が増えて億劫になるので、乾麺買いあさりはしない。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第41回 2010.04.23

    うどんと素麺、ひやむぎの乾麺に目をつけたのは、20世紀がおわりになる頃であったと記憶する。場所は香川県高松市の志度であった。讃岐うどんの本場である。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第40回 2010.04.21

    うどん、素麺、スパゲッティ、中華麺と、東京南部地区のスーパーマーケットで買いあさって食べまくり、そこに売っているそれらの麺類を、ほとんど全部食べたと言えるようなバカなことをしていたが、それは原稿を書くという僕の仕事があまりなかったのでヒマだったから出来たことであった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第39回 2010.04.19

    ラーメン好きとしては、中華麺は外せないという気分で、僕は中華麺の食べあさりを始めた。これはふたつの系に別れる。ひとつは汁麺系、もうひとつは焼きゾバ系だ。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第38回 2010.04.16

    そういうわけで僕はスパゲッティ乾麺の食べあさりを続けた。近所のスーパーマーケットで売っていた日本メーカーのものをすべて食べると、次はいわゆる高級スーパーマーケットをめぐった。その売り場で肉や野菜の値段をみるのだが、世の中には金持ちが多いのだなとつくづく思う。物の値段を知らないスーパーマーケットだなと思ったりするのだが、もしかしたら僕のほうが世間知らずなのかもしれない。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第37回 2010.04.14

    その次はいよいよスパゲッティ乾麺に手を出した。またしても近所のスーパーマーケットへ行って、そこで売っているすべてのブランドを買い集め、ひとつづつ茹でて食べるのである。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第36回 2010.04.12

    麺類全般とくにラーメンとスパゲッティに興味をもったのはいいのだが、それを趣味的につきつめる時間がなかった。忙しい生活をしていると合理的に時間を使おうと思うから、結局のところ母親に作ってもらう食事を朝晩食べて、昼食は時間とお金があれば食べるということになっていく。そういう時期がずっと続いた。だから麺類の趣味的研究をしている時間がもてないでいた。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第35回 2010.04.09

    僕の人生にラーメン黎明期というのがあるとすれば、それは小学生から中学生にかけてで、高校時代はスパゲッティ黎明期である。  小学生のときはテレビばかり観ていて、小学校高学年から中学生になると新聞を毎日2時間ぐらい読むようになり、高校生になると本の乱読、映画の乱鑑賞ということになった。情報収集の方法が変化するわけである。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第34回 2010.04.07

    僕の友だちのひとりは43歳になるまでラーメン・ライスの存在を知らず、どこかのラーメン屋でそれを食べている人を見てきて、「今日、すごい組み合わせでラーメンを食べている人を見た」言って僕を笑わせたことがある。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第33回 2010.04.05

    其の2−2  麺を茹でて食べる     1958年の夏に大阪で新発売されたチキンラーメンを僕が知ったのは、おそらく1年後か2年後であろう。子供の頃の僕はテレビを観るのが大好きだったから、テレビのコマーシャルでチキンラーメンを知ったにちがいない。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第32回 2010.04.02

    其の2-2  麺を茹でて食べる     祖母は明治生まれの女性らしく、猛烈な自立心と控えめだが強い自尊心を持っていて、薩摩藩の武士の血統であることを誇りとしていた。明治の言葉でいえば「士族」の娘というわけだ。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第31回 2010.03.31

    其の2-1  麺を茹でて食べる     小腹が減ると麺を茹でて食べたくなる。散歩がてら近くの蕎麦屋へ行って天ぷら蕎麦を食べたり、中華料理屋でワンタンメンをすすったりするが、原稿書きという家庭内製手工業従事者としては、手近なところに台所があるから、さっさと麺を茹でて食べる。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第30回 2010.03.29

    さて、こうやって僕の『下手の横好き』音楽遍歴を書いてきて、それが40年以上になっていることに自分自身で驚いている。驚くようなことではなく、ただ歳をとったということだけなのだと思っている自分もいる。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第29回 2010.03.26

    有山さんのトランペットを聴いていると、この人は、あきらかにオーケストラの一員であるということがよくわかる。トランぺッターといえば、フリージャズの血をたぎらしたように吹きまくる凄まじいアドリブ演奏というのが、僕の月並みなイメージであったが、有山さんはそのような演奏をしない。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第28回 2010.03.24

    有山宏二さんは自動車メーカーの広報部に勤務している人だ。取材活動を通じて知り合いになったのは1996年の11月で、なぜ、そのような昔の年月がすらすらと出てくるかといえば、有山さんと出会ったのは特別な場所だったからである。オーストラリアのノーザンテリトリーの砂漠のど真ん中であった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第27回 2010.03.19

    こうしてファミリープラン・セカンドはスタートし、歌伴バンドとして活動を開始した。活動といっても1年に1度、年末パーティーのために集まって、2時間の合同練習を3回して、本番へと突入する。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第26回 2010.03.17

    2006年の10月下旬であった。師走にチームのパーティーをやる計画だったので、なるべく早めに練習を開始した。9月上旬には、全メンバーに演奏楽曲を録音したCD-Rと譜面を配っておいた。譜面はインターネットで買う。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第25回 2010.03.15

    其の1-25  楽器をポロンと弾く  その人の名前は都々木文夫さんといった。紹介者の芝さんによれば舞台音響制作会社の社長さんだという。舞台音響制作というのは、コンサートやイベントの舞台と音響を設備する仕事だ。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第24回 2010.03.12

    其の1-24  楽器をポロンと弾く    しかしドラムがいない。昔のバンド仲間のひとりに、スカンとし小気味のいいドラムを叩く人がいたので、その人の消息をたどったら、大阪在住であった。こうなったら気長に探すしかないのだろう。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第23回 2010.03.10

    其の1-23  楽器をポロンと弾く    バンドをやる場合、あまりにも重要なのがドラムである。この人選を間違うと辛くなる。それほど多くのバンドを知っているわけではないが、ドラム問題で解散するバンドをいくつか見たことがある。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第22回 2010.03.08

    其の1-22  楽器をポロンと弾く 「いいですよ。やりましょう」と伊達さんはあっさりと言った。このシーンは30年前と同じだと僕は思った。このときファミリープラン・セカンドがスタートした。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第21回 2010.03.05

    其の1−21  楽器をポロンと弾く      若い頃そうしていたようにカウンターのいちばん奥の椅子に座ってコーヒーを飲みながら、伊達さんに僕は話を切り出した。また、バンドやろうかと思っているんですが、伊達さんはつき合ってくれますか。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第20回 2010.03.03

    其の1-20  楽器をポロンと弾く こうして僕は電子ピアノに親しむようになった。深夜でも弾けるから、下手は下手なりに鍵盤に馴染んでくる。そうこうしているうちに、エレキギターを買った。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第19回 2010.03.01

    其の1-19  楽器をポロンと弾く  電子ピアノpf70はいい、と思った。なにしろ自分が上手くなったような気分がする。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第18回 2010.02.26

    それからは楽器をポロンと弾く時間を持てないような生活が何年間も続いた。原稿書きの仕事を断念しなければならない時期をすごした。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第17回 2010.02.24

    其の1-17  楽器をポロンと弾く     武蔵大学の講堂ステージでリハーサルを始めたとき僕は感動した。安全バンドが使うPAシステムをそのまま使っていいと言われたのである。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第16回 2010.02.22

    其の1-16   楽器をポロンと弾く     こういう具合でオリジナル曲ふくめて持ち歌が5曲ぐらい仕上がり、そうなると誰かに聴かせたくなるわけである。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第15回 2010.02.19

    其の1-15  楽器をポロンと弾く     そうこうするうちに、小寺さんが本当にオリジナル曲を書いて持って来た。『オールドブラック・ジョー』という曲で、ウエストコースト風であった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第14回 2010.02.17

    其の1-14  楽器をポロンと弾く    バンドの練習を何回かやって、僕が直面した問題はリズムである。いまの若い人にはわからないかもしれないが、2ビートや4ビートはまだしも、8ビートや16ビートになるとリズムがわるいこと丸出しになるのであった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第13回 2010.02.15

     こうして5人のメンバーが集まり、ミーティングをして、手始めの練習曲としてザ・ビートルズのナンバーなどをカセットテープで交換して、渋谷の音楽練習スタジオを割り勘で借りて、練習が始まった。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第12回 2010.02.12

    其の1−12  楽器をポロンと弾く 僕が伊達さんがいればバンドができると思ったのは、その音楽全般の知識と楽器演奏技術だけが理由ではなかった。「音楽は、みんなで楽しくやればいい」というのが伊達さんの根本的な考え方だっ...

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第11回 2010.02.10

    其の1−11  楽器をポロンと弾く 愛用のエレキギターはテレキャスターで、ロスアンジェルスで買ったと言う。よくよく聞けば伊達さんのアメリカ旅行というのは、ギターを買いに行く旅行なのである。やがてこのテレキャスは、伊...

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第10回 2010.02.08

    其の1−10  楽器をポロンと弾く 伊達さんのオン・ザ・コーナーは、文字通り通りに街角にあるのだが、音楽の世界で『オン・ザ・コーナー』といえば、モダンジャズのマイルス・デイビスか、ウエストコースト・サザンロック派の...

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第9回 2010.02.05

    其の1−9  楽器をポロンと弾く ブルーと白のツートーンカラーの国産モズライトで、質流れか倒産処分品なんだろうが、新品であった。モズライトといえば、ザ・ベンチャーズであり、寺内タケシであり、加山雄三というわけで、ア...

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第8回 2010.02.03

    其の1-8  楽器をポロンと弾く それから僕は本を読みまくり映画館に入り浸る生活に入った。自然科学系はもともと得意ではないので、小説、漫画、ルポルタージュ、紀行文、伝記、社会科学系の本を手当たり次第に読んだ。映画は...

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第7回 2010.02.01

    其の1−6  楽器をポロンと弾く こういう思いがけない体験は他にもあって、フルートの同級生が、ドラムをやっている友だちの親戚の家で音を出せるところがあり、ピアノもあるから、そこで練習しないかと言うのでドラム、フルー...

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第6回 2010.01.29

    其の1-5楽器をポロンと弾く

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第5回 2010.01.27

    其の1-5楽器をポロンと弾く

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第4回 2010.01.25

    「やりたがり屋」を自認する筆者は、必然的に多趣味である。 だが、どれもこれも中途半端で、下手である。 告白型連載エッセイ『下手の横好き』、其の1は「楽器をポロンと弾く」から始まる。

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第3回 2010.01.22

    其の1-3楽器をポロンと弾く

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  • 連載エッセイ『下手の横好き』第2回 2010.01.20

    其の1-2楽器をポロンと弾く

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  • 連載エッセイ 『下手の横好き』 第1回 2010.01.18

    其の1 楽器をポロンと弾く

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