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私が設計した建物紹介005 JR東日本・赤湯駅(山形・1993年)

es-st.akayu1.jpg 赤湯駅は、1992年に開業した山形新幹線の停車駅で、山形県南陽市の玄関口となっています。山形新幹線が地元の強い要望により、第3セクターで実現した経緯から、赤湯駅も地元に密着した意匠が求められました。ですから、従来の機能重視の駅舎は、「自分たちの街のイメージをつくる」という市民の姿勢の前では物足りません。基本テーマは、「開湯約900年の歴史を持つ赤湯温泉などの伝統と、南陽市で盛んなハンググライダーのイメージを融合して、未来へ大きく開かれた役目を担う」ことでした。


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©鈴木エドワード建築設計事務所 

 

  この基本テーマに基づき、ハンググライダーをデザインモチーフに選択しました。大空を舞うハンググライダーをイメージした駅舎の屋根の円弧は、周辺の美しい景観を壊すことなく自然と同化しています。その結果、ハンググライダーの翼は、あるときは雲に、山に、虹へと表情を変えて、観光地にふさわしい風情を醸し出しています。
 構造は、鉄骨造による曲線格子梁で架構し、その両妻面にV型柱を配置することで、約70m×20mの広い空間を確保しています。ファサード(正面)は、上部にガラスを採用することで、日中は構内に自然光が降り注ぎ、夜は反対に構内の明かりが提灯のように映り、旅人を招く役割を果たしています。構内の仕切壁の上部にもガラスとし、ファサードを含む空間の一体化を図りました。また、構内にある南陽市総合観光物産センターの天井から吊り下げた3機のハンググライダーは、照明技術により不思議な浮遊感を演出しました。
 この赤湯駅は、通商産業省(現・経済産業省)グッドデザイン賞を受賞しています。

2010.06.25|00:00|Architect Atlas

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